ことりカフェ表参道で8月24日、「第1回愛鳥家さん交流会」が開催された。日常で愛鳥家同士が出会う機会が少ないという悩みに応えたもの。愛鳥名刺を交換しようという趣旨で、19名が参加した。
「鳥はお散歩しないので、飼い主同士が知り合うのが難しい。」こう語るのは、同イベント起案者の一人でもある愛鳥家の白田さん。オカメインコの日常写真が中心のSNSが人気で、Web上で展開される愛鳥家同士の交流をリアルでも実現したいと考えていたという。
また大型インコのヨウムとコバタンを飼う男性は、「介護系の仕事で数千軒の家を訪問したが、ヨウムを飼う家は1軒しかなかった。同じ鳥の飼い主と出会うのは日常では難しい」と語る。
参加者が求めるのは、愛鳥家同士だからこその濃くてニッチな会話だ。鳥の診療で知られる病院の情報交換、幼鳥の体重が増えない場合の餌やトレーニング、ブログにアップする際のポイントなど、飼う人にしかわからない悩みや楽しみについてあちこちで会話が盛り上がる。
本イベントは株式会社ことりカフェと、愛鳥家のコミュニティサイトBirdstoryの共同主催で実施された。名刺で飼っている鳥を知ることで、初対面の相手とも会話のきっかけをつかむ工夫をしている。
株式会社ことりカフェ代表の川部さんは「愛鳥家の人と知り合いたいという要望は、普段カフェに来店するお客さんから聞いていた」と話す。初の試みに、どれくらいの参加者が得られるか不安もあったが、「告知すると県外の人を含め予想以上のお問合せをいただいた」リアルで交流するというニーズの強さを実感したという。
Birdstoryは会員数約1000人の、愛鳥家さんのためのコミュニティサイト。愛鳥名刺を作るサービスも提供している。サイトを運営する荒井さんによると「鳥のメディアなので、色々なところで取材を行っているおり、取材した愛鳥家さんが鳥の名刺を持っているのを見て、愛鳥名刺のヒントを得た」と話す。愛鳥名刺を作るサービスを作ってみたところ、「名刺を実際に交換できる会があるといいな」と感じるようになったそうだ。
ことりカフェの川部さんによると、愛鳥家交流会は今後も月1回程度のペースで開催していきたいと考えているという。次回は2014年9月20日(土)18:00〜20:00にて開催予定。