【大阪】”可愛い着物を気軽に楽しみたい”を叶える女性向け着物教室&着物屋

2016/03/04 13:45

カフェや雑貨が立ち並ぶ、古い街並みの中に店を構える「着物・こもの きだおれや」。着物を“普段着”として楽しめるような着物屋に加え、着付教室も開催している。「気分に合わせて、かわいい着物を着て頂けるお手伝いをしたい」という主宰・大原郁美さんにお話を伺った。

きだおれや主宰の大原郁美さん

Tシャツやジーンズのように“普段着”として、着物を楽しむ

−こちらのお店のコンセプトについてお聞かせ頂けますか?

当店は、「着物を普段着にする」をコンセプトに、店舗と着付教室を運営しています。普段着の着物とは、結婚式やパーティーの場には着ていくようなものではなく、お洋服で言うとTシャツ+ジーンズや、カジュアルなワンピースのように着れるもの、という意味です。オンナノコの今の気分に合わせて、かわいい着物を着て頂けるお手伝いをしています。

−お店を始められたきっかけを教えてください

着付け教室で現在の仲間と出会い、その後毎月骨董市で安かった着物を集めていたんです。その結果、着物や帯がタンスに入りきらなくなり(笑)そこでフリーマーケットで着物を売り始めました。そのうちに「次はどこのフリマに出るの?」と聞かれるようになり、ホームページを開設するに至りました。そうしているうちに、フリマがご縁で、当時福島にあったかわいい昭和レトロな古着と雑貨のお店「乙女スタイル」さんで間借り店舗として、「きだおれや」が誕生しました。

目的に合わせたコース選び、教室主催のお出かけ会も実施

−着付け教室もやられているそうですね

そうなんです。お客様との会話から「着られるようになるだけの着付教室したい!」と思い、勉強を重ね、着物の販売と着付教室という現在のスタイルで運営をするようになりました。当教室では、受講者の方へお着物の購入を強制させることはありませんので、安心して受講してください。

−着物の着付教室のコースについて簡単に教えてください

お客様のニーズや着物を着るシーンに合わせ、5つのタイプ別でコースを用意しています。とりあえず初めてみたい!という方には、着物初心者さんにピッタリの「カジュアルコース」がございます。少人数制で、普段着はもちろんちょっとしたお出かけまできれいに着られるようになります。もっと楽しく、もっと深く学びたい方には「ステップUPコース」をご用意しています。着物生活を楽しむ上で押さえておきたい知識やコツを学んで頂けるコースです。さらに深く喜ばれる技術を身につけられたい方には、人に着せる技術が学べる「着せつけコース」、決まった時間に通いにくい方や着用予定に合わせて集中的にレッスンを受けたい方には「個人レッスン」もご用意しています。コース修了後、暫く着なかったので忘れてしまったけれど思い出したい!という方には「復習レッスン」も行っております。

ニーズに合わせたレッスンが嬉しい

−「復習レッスン」とは珍しいですね

そうですね。他にも、着られるようになっても忘れてしまわないように数ヶ月に一度、生徒さんを対象に、着物の”おでかけ会”も開催しています。自分が着るためだけでしたら、初級のカジュアルコースだけでも完結できることだと思います。次のクラスへの勧誘もありませんので、ご安心して自分に合ったコースを受講頂けます。

友達と着物でおでかけも♪

−おでかけ会では、どのようなところに行かれるのですか?

夏は、浴衣はじめの会と称してビアガーデンに行きました。ホテルのデザートビュフェや、USJに行ったこともございます。”着物だから何処じゃないと”という考えに囚われず、普段お洋服で行って楽しむ場所に、着物でおでかけすることが多いです。

販売もレンタルも、時間をかけてしっかり選ぶ

−着付け教室以外に、着物のレンタルや販売も行っているんですよね

はい、そうです。レンタルの際には、しっかりと時間をかけて事前打ち合わせをしています。“着物を決めたら、あとはお任せ”にしていないためです。また小物ひとつにも、その人にあったものがあるのです。時間をかけた分、返却時にお礼のお手紙頂く事も多く、リピート率も高いため喜んで頂けているのかなと思います。

−打ち合わせではどのようなことを話されるのですか?

着物を着ていくシーンや目的、着物を着た時のなりたいイメージなどを伺っています。例えば、結婚式でしたら花嫁さんのドレスの色とかぶらないようにとか、卒業式なら仲よしのお友達と色や雰囲気がかぶらないように、などといったことをお話して決めております。同じ着物と帯を選でも小物で雰囲気が変わってしまうので、きちんとお客様とお話をして、自分がその日どう見えたいのかなどを伺いながら選ばせて頂いております。

−販売やレンタルでは、どういった着物が人気ですか?

特にどんなものが人気と言うことはありません。打ち合わせを経て、みなさんがそれぞれでイメージしてたもの、似合うものを見つけていかれますよ。着物を選ぶ時は、着物だからと特別な気負いはなく、お洋服を選ぶ感覚で、好きか嫌いかで選んで頂けたらいいなと思っております。

和風以外のデザインもおしゃれ

−ユニークな着物があれば教えて下さい
少し変わったものですと、日本刺繍をしているお友達にミニーちゃんを帯に刺繍してもらったものがあります。フォーマルなお着物は、レンタル着物をご準備しております。夏の期間はレンタル浴衣も行っております。

レンタル浴衣は花火大会などにぴったり

日常を「非日常」に変える楽しさを届ける

−お店や教室を運営する上で大切にしていることはなんですか?

自分も楽しいと思えるようなお店、お教室作りをしています。自分がかわいいと思えるものだけを仕入れたり(笑)。それから、着物屋さんは「売りつけられて怖い」と思われがちなので、ご来店されたお客様にはあまりこちらからお声がけはせず、自分のペースでゆっくりと着物を見て頂けたらと思っております。

雑貨屋さんのような雰囲気

−最後に、大原様にとっての“着物”の魅力を教えてください

“非日常”であることだと思います。私にとって着物は“日常”ですが、お仕事されてたり育児されてたりしていると、着物を着たいと思っても自由にできないこともあるかと思います。そういう方にはいつものお出かけに着物を着て行って欲しいです。カフェでのんびり!とか、映画を観に行くなどのちょっとした“日常”も “非日常”になります。“日常”の中へ、スパイスを加える感覚で、着物という”非日常”を取り入れてほしいと思います。

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