珍しい輸入文具や雑貨を取りそろえている「文具雑貨エイトボール」。店内には、機能美・デザイン美を兼ね備えた商品がところ狭しと並んでいる。「優れた文具が世界にはたくさんあることを知ってもらいたい」という店長の森田祥子さんにお話を聞いた。
−こちらのお店のコンセプトについて教えてください
当店は、機能美・デザイン美を兼ね備えた珍しい輸入文具や雑貨を扱うお店です。特定の商品を探しているお客様には「ここにあった!」と思ってもらえて、ふとご来店されたお客様には「こんなの見たことない!」と言って頂ける体験を、店内で時間を忘れて感じて頂ければと思っています。
−どのようなきっかけでお店を始められたのですか?
オーナーが輸入文具メーカーの出身で、その時培ったネットワークを使い、珍しく機能的な海外文具・雑貨を中心に揃えて、お店を始めました。今では数ある国産文具の中でも、埋もれてしまっている機能美・デザイン美ある商品にもスポットを当てて、「こんなに良い商品があるんだよ!」と伝えるべく、品揃えを広げています。
−お店の雰囲気はどのような感じですか?
敷居が高くなく、入りやすいと思って頂ける楽しい雰囲気のディスプレイを作るようにしています。入店頂いた後も、ゆっくりお買い物を楽しんで頂けるよう、温かみのある什器やカラーを考えました。
−お店ではどのような文具が人気ですか?
最近他店舗では扱わなくなったような、昔ながらの定番商品が売れています。「こんなところにあった!」と年配の方には懐かしんで頂き、若い方には新鮮に思って頂けるようです。雑貨はデザインが面白かったり、プラスワンで何か付いていたりする機能とデザインを兼ね備えたグッズが人気です。
−機能やデザインにも優れた文具とは、例えばどのようなものでしょうか
海外の消えるボールペン「トラット・キャンセリックボールペン」は珍しく機能的かと思います。書いたものをボディに付いたラバーで消すことが出来ますが、24時間経つとインクが定着し消せなくなります。ポップなキースへリング風のイラストがプリントされたデザインも、海外文具ならではで可愛いです。
−雑貨も扱っているとのことですが、おすすめの雑貨がありましたら教えてください
個人的には、大きなデスクライトを小さくしてブックライトに仕立てた雑貨や、小さな鉛筆削りを大きくして鉛筆立てにしている雑貨が、ユニークなデザインでおもしろいと思います。ミニチュアになって、作りが精巧、かつ、機能も完璧だったりする商品は、購入せずにはいられませんね(笑)。
−ユニークな文具や雑貨は、人にプレゼントしたくなりますね
トルコの文房具ペンサンは、まだ日本に上陸したばかりで、文房具好きな方へのプレゼントにオススメですよ。滑らかな書き心地で、デザインも定番なのでいろんな方にマッチするかと思います。色鉛筆やカラーペンなどのラインナップも沢山あり、かわいいキャラクターもついていますのでお子様へのプレゼントにもピッタリだと思います。
−お店で大切にしていることはなんですか?
文具好きの人にとっても、新しい発見ができる品揃えを考えています。商品の陳列は週1回、店内は数カ月に1回変えています。 頻繁に来店して頂けるお客様にも飽きさせない店舗管理を心がけています。
−接客などで工夫されていることはありますか?
接客してほしいかどうかを見極めるようにしています。一人で楽しみたい方もいらっしゃいますので、少し動向を伺ってからお声がけするようにしています。どのようなものをお客様が求められているか、お客様の雰囲気を確認します。プレゼントであれば、お客様にとってどのような方への贈り物なのか、お話の中で聞き出しオススメするものをピックアップするようにしています。
−最後に、森田さんにとっての“文具の魅力”を教えてください
世代を超えたコミニュケーションツールとして利用して頂けることだと思います。毎日使うものだから何でもよいという方もいらっしゃいますが、書き味が良かったり、機能的かつデザインにも優れている文房具が世界にはたくさんあります。それを知ってもらい、お気に入りやリピートして使いたい、お友達に紹介したいなどと思って頂けたら嬉しいですね。