水族館や観覧車で有名な、海に面した広大な公園。遊び場が充実していて、海辺の景観や潮の香りが楽しめる他、バーベキューやバードウォッチングなど、家族や仲間と一緒に朝から晩までめいっぱい遊んで過ごせます。園内にはホテルもあり、泊りがけで遊びに行くことも可能です。
JR京葉線「葛西臨海公園」駅を出れば、目の前はもう公園です。訪れたのは蒸し暑い夏の日。あいにくの曇り空ですが、まずは噴水の向こうにまっすぐ伸びるメインストリート「海へのプロムナード」を進み、海辺の展望レストハウス「クリスタルビュー」を目指します。
2~3分歩くと、左手にコインロッカーがありました。小200円、中300円、大500円で12時間使用可能。荷物が多いときは助かりますね。
水族園入り口の前は、レストランや屋台のある広場。夏休みだからでしょう。平日の午前中だというのに、だんだん来園者が増えてきたようです。マグロの群れや愛らしいペンギンたちを間近に見たいところですが、夢中になるとあっという間に半日は経ってしまうので、今日はお預けです。
レストラン「ブルーマリン」の横には、かき氷やアイスクリームなどの屋台が出店しています。
目指す展望レストハウス「クリスタルビュー」の姿が見えてきました。
到着。ガラスの柵の向こうに広がるのは東京湾です。晴れていればさぞかし爽快でしょう。
柵のところから下を見ると、海辺の広場に降りて行く人たちの姿がありました。
海辺の草原。まるで映画や小説に出てきそうな、絵になる風景です。
ちょっと晴れ間が出てきました。潮風が気持ちいい!
草原を下った左には水上バスの発着所があり、お台場海浜公園や浅草までの水上観光も可能です。
もう少し上から景色を見ようと、最上階までのぼってみました。
「クリスタルビュー」は内部も白で統一されていて、曇っていても明るいです。中央部のトンネル状になった場所にはモニターが設置され、葛西沖の埋め立てから完成までの歴史を映像で知ることができます。
ガラス張りで開放感たっぷり。ベンチがあるのでゆっくり休憩できます。心を空っぽにしてぼんやり景色を眺めるのもよし、海辺の散策後に一息つくのにもぴったりです。
日が出ているうちにと、次は観覧車の方へと向かいます。木立の中は涼しく、蝉の鳴き声が響き渡ります。
広い道に出ました。海に向かうもう1つの大通りです。道の先にそそり立つのはヨットの帆柱をイメージした葛西渚橋の支柱。海水浴場のある「西なぎさ」に渡ることができます。橋から先は葛西海浜公園。といっても橋でつながって一体化しているため、みんな一つの公園として楽しんでいます。
観覧車に急ぐため海に背を向けて歩いていると、虫取り網を持った小学生の男の子とすれ違いました。これぞ夏休み!という後姿に、思わずシャッターを切りました。何か捕まえられたかな?
バーベキュー広場近くの散策路。静かで、腐葉土の匂いがしました。
観覧車の近くまで来ました。大きい!
前を歩いていた男の子も、立ち止まって圧倒されたように見上げていました。
それもそのはず。葛西臨海公園の観覧車は高さ117メートル、直径111メートル。日本最大です。1周17分。700円のチケットを買ってゴンドラに乗り込み、空の旅に出発です。
陸側に向かってのぼり、海に向かって降りてくる方向で回ります。前半は都心の眺めが楽しめます。ひときわ背の高いスカイツリーはひとめでわかります。遠くはちょっともやがかかっていますが、思ったより街の様子がくっきり見えます。
川に架かる大きな橋、その向こうにはビル群が見えます。
ゴンドラは一番高いところを過ぎ、今度は海の方に向かって降りていきます。上から見た水族園の建物は、まるで帽子のよう。その左側、池がある森林部は鳥類園です。広いこと!東京ディズニーランドや東京ゲートブリッジなどのランドマーク、海を航行するタンカーなどを見ることができます。とにかく見るものがたくさんあるので飽きません。
今日の散策はこれにて終了。
緑の草原と大きな空が印象的でした。とにかく敷地が広いので、事前にどこをまわるか優先順位を決めておいた方がいいでしょう。効率的に動きたい人は自転車がおすすめ。身分証明書があれば、江戸川区では1日210円でレンタサイクルを利用することが可能です。「葛西臨海公園」駅の駐輪場で、当日利用の受付もしています。
鳥類園ではバードウォッチングもでき、家族や仲間と遊び倒すのにはもってこいの場所。大観覧車は平日は20時、土日祝日は21時まで営業(受付は20分前に終了)しているので、カップルで夜景も楽しむのもいいですね。気分をリセットしたいときもおすすめ。広々とした海辺の景色が、疲れた心を癒してくれることでしょう。
(日本最大の観覧車−2015年8月現在)