舎人公園は、足立区北西部に広がる都立公園。幹線道路をはさんで、西側は陸上競技場やテニスコートなどのスポーツ施設、東側の3分の1はバードサンクチュアリですが、今日ご案内するのは、東側の3分の2を占めるメインのエリア。無料で利用できるバーベキュー場、子どもに人気のそりゲレンデなどがある、アクティブ派に人気のスポットです。日暮里・舎人ライナー「舎人公園」駅の目の前という便利な立地で、週末は家族連れで賑わいます。
駅の東口を出て、公園へ。中心部に向かって走る並木道の真ん中には、人工の小川。残念ながら今日は水が止まっていて、中を歩く人の姿が見られました。
並木道が終わったところには噴水があるのですが、今日は水が止まっているため浅い池のようになっていました。
噴水池の横には、初夏には黄色や紫色の鮮やかな花で埋め尽くされる菖蒲田。木道が整備されていて、気軽に水上散歩が楽しめます。
ここでは夏から秋にかけて多彩なトンボが舞う他、水中にもさまざまな昆虫を見ることができます。何かを捕まえるのに夢中になっている人がたくさんいました。
多くのカルガモが棲みついています。野生ですが人に慣れているため、野生とは思えないほど間近で観察することができます。
噴水から奥へと伸びる道をどんどん進みます。木々が強い日差しを遮ってくれるので快適です。
楽しげな子どもたちの声が聞こえてきました。現れたのは、小学生以下対象のそりゲレンデ。そりは無料で借りられて、一度借りればよほどの混雑でない限り何度でも滑ることができます。つまり、滑り放題! 下まで滑ると子どもたちはすぐに上まで駆け上がり、滑ってはまた上へ。放っておくといつまでもやるに違いありません。
(そりの持ち込みは不可。)
斜度は16度と20度の2種類。大人にはなだらかですが、小さな子には必ず付き添ってあげましょう。
そりゲレンデの横にはターザンロープがあり、小学生高学年くらいの男の子たちが楽しそうにトライしていました。
ターザンロープとそりゲレンデの間の階段をのぼり、高台を目指します。
のぼり切ると、広々とした場所に出ます。キャッチボールに興じる人たちもいましたが、下に比べると人が少なく静かです。
丘の斜面をジグザグに走る道を、自転車で下りてくる人を発見。そう、ここはまだ最高地点ではありません。
記者は歩きなので、階段をのぼります。
ようやくてっぺんに到着。公園の最も東に位置する高台「あさひの広場」です。360度の眺望と大きな空が、開放感を与えてくれます。
「あさひの広場」の下に位置する幼児公園には、小さな子が遊べる複合施設があります。自然豊かな広い公園には遊具がないところが多いのですが、舎人公園は違います。人が多くて撮影できなかったのですが、近くには「フィットネス広場」もあり、かべ登りなど小中学生が楽しめそうな遊具もそろっています。
休日のバーベキュー広場は大賑わい。予約は必要ですが、利用料は不要。器材や食材を持参すれば、遊び場がたくさんある戸外で無料でバーベキューが楽しめます! 車で5分ぐらいの所にスーパーがあるので、食材の調達に困ることはありません。ただし、週末は混むので予約はお早めに。
バーベキュー広場の脇の売店では、食材や紙コップ、割り箸などを置いています。「あ、忘れた!」というときに便利ですね。
バーベキュー広場の横に広がるのは、青空と木々の緑を映す「大池」。ガマやアシなどの水草が自生しています。多彩な昆虫や魚がいる生き物の宝庫で、それらを目当てに多くの水鳥が訪れます。菖蒲田はここから水を引いています。
水際まで樹木が生えているので、木漏れ陽の中を歩きながら水辺の景色を堪能できます。ただし一部をのぞいて舗装されていないため、雨の翌日などはぬかるんでいることも。水がしみやすい靴は避けた方が無難です。
輝く水面と木々の影。大池はさまざまな表情を見せてくれます。
釣り糸をたらしている人の姿もたくさん。風が気持ちいい!
駅前で、広くて、生き物の宝庫で、遊具も充実。夏は、ウォータースライダーがある深さ30センチ程度の水遊び場「じゃぶじゃぶ池」でも遊べます。「あさひの広場」の反対には「ゆうひの広場」も。
広くて遊び場も多く、大人も子どもも大満足できる公園です。広さの割には売店、自販機が多くないので、のんびりピクニック気分で、食べ物や飲み物はちょっと多めに用意して行くといいですよ。