公園散策20年のマイスター直伝!東京公園ガイド - vol.18-

【東京】子ども用自転車練習場が2つ!家族でサイクリングが楽しめる駒沢オリンピック公園

2016/04/21 09:21

東急田園都市線「駒沢大学」から徒歩15分。駒沢オリンピック公園は、1964年の東京オリンピックの会場に使われたところ。地元では単に「駒沢公園」と呼ばれています。スポーツ施設ばかりが注目されがちですが、実は子ども向けの遊び場も充実。動物をモチーフにした児童公園が3つ、幼児向け自転車練習場が2つあり、家族で一日楽しく過ごせます。

<駒沢オリンピック公園のpoint>
・「チリリン広場」と「チリリンコース」で自転車に乗る練習をしよう
・可愛い動物に子どもも喜ぶ!動物をモチーフにした3つの児童公園で遊ぶ

カラフル&かわいい!小さな子の心をつかむ3つの児童公園

園内には「ぶた公園」「りす公園」「うま公園」があり、カラフルな遊具がそろっています。それぞれの場所は離れているので、優先順位を決めて近い入口から行くようにしましょう。3つとも公園の端、どこかしらの出入口付近にあります。時間に余裕があれば、一日で制覇することも可能です。「駒沢公園東口」近くにあるのは「ぶた公園」。背中にキレイな花が描かれた、なんどもファンシーな白ブタがお出迎え。

思わず口元がほころんでしまう、水玉模様のブタの群れ。ブタのデザインが可愛らしいせいか、女の子が多いような気がします。すやすや眠っているブタの背にまたがるもよし。背から背へと飛び移って遊ぶのも楽しい!小さな子もトライできる簡単な島渡りの遊具もあります。

真ん中には大きなピンク色のブタ。鼻の中は階段とすべり台で、おなかにはトンネルがあり、後ろはワイドなすべり台になっています。ブランコや砂場もあり、小さな子がのんびり遊べる雰囲気です。

「駒沢公園南口」近くには「りす公園」があります。園路沿いに横長に広がる敷地には、回転ジャングルジム、ブランコ、鉄棒、ゆらゆらした動きを楽しむスプリング遊具など、子ども心をそそる多彩な遊具が並んでいます。

一番人気はワイドなすべり台。すべり台の上のスペースも歩けるようになっていて、丸や四角などいろんな形、大きさの穴があいたカラフルな壁が四方を囲んだ、かくれんぼやおままごとに使えそうな小さな遊び場があります。

もうひとつあるワイドすべり台の下は、子どもが大好きなトンネルになっています。上のスペースは、パパ・ママも我が子の様子を見守りながらひと息つくのにぴったり。

波形のうんていは比較的小さく、つかむ部分も細いので、ちょっと小さい子も助けを借りてチャレンジできそうです。

「うま公園」があるのは、駒沢硬式野球場の出入口付近。幼児用自転車の練習場「チリリンコース」の近くなので、自転車遊びもする場合はここが便利です。

あいにく改修工事中でしたが、メインはコンクリート製の低い壁とトンネル遊具。上を歩いて端から端まで行けるかチャレンジする子どもたちで、活気があります。砂場は広く、のんびりした雰囲気。

ちょっと他では観かけない遊具が、穴があいた鉢状の壁にはしごが組み合わさったもの。はしごを伝って壁の中に出入りして遊ぶようです。

レンタルも持ち込みもOK! 楽しいサイクリングコース

園内には自転車を楽しめる場所が4カ所あります。「チリリンコース」は4~6才の未就園児を対象とした自転車練習場。1周約320メートルのコースは、大きな木々の間を縫うように走っていて、まるで森の中にいるように気持ちよく遊べます。



併設の「チリリンセンター」では、補助輪付きの自転車(16インチ)と補助輪なしの自転車(14~18インチ)を貸し出していて、1時間100円で利用できます。Y字路などもあり、楽しみながら自転車練習ができます。

「チリリンコース」とその隣にある軟式野球場を囲むように走っているのが「ファミリーコース」。その名の通り、ファミリー向けのコースで、ペアペアと呼ばれる最大6名(大人2名と子ども4名)乗車できる四輪自転車を楽しむことができます。

「チリリンコース」「ファミリーコース」のはす向かいにあるのが、「チリリン広場」。3歳以下の幼児専用の補助輪付き自転車の練習場で、コースは1周160メートルの小さな円。見守りやすいだけでなく、同じ年頃の子と一緒に練習できる点も魅力。自転車デビューにぴったりです。

「ちりりん広場」から約100メートルのところにはサイクリングセンターがあり、27インチまでの普通自転車と二人乗り自転車が借りられます。

サイクリングセンターには土日祝日のみ営業する売店が併設されていて、シャボン玉やレジャーシートなどを販売しています。カレーライスに牛丼、ソフトクリームなど、軽食や菓子類も豊富。隣には休憩所があり、売店で買ったものや持参したお弁当を食べるのに便利です。なお、売店は他に平日も営業しているところがあるのでご心配なく!

園内を一周する2.1キロのサイクリングコースは、ジョギングコースと歩道と並行しています。両側には木々が生い茂り、日差しの強い夏は涼しい木陰が快適です。

さまざまな運動で汗を流す人が集う中央広場

中央広場は、体育館と陸上競技場の間にあるアスファルトの広場。オリンピック記念塔や、スポーツウェアに身を包んだ人々が思い思いに体を動かす風景は、この公園ならではの雰囲気です。

体育館の前にある駒沢通り沿いの大階段は、ドラマなどのロケ地としても有名。適当なところで腰をおろし、下でスポーツに興じる人々を眺めるのも楽しいですよ。

大階段の下にはバスケットゴールがあり、いつも若者でにぎわっています。バドミントンやボール遊びをする人たちの姿も。ストイックにトレーニングしている人もいれば、レジャーとして楽しんでいる人もいますが、気持ち良さそうに汗を流す姿は、子どもがスポーツに興味を持つきっかけになりそうです。

大学の部活動かサークルでしょうか。駒沢通りに架かる歩道橋では、ジャージ姿の若者たち競歩の練習をしていました。渡った先、公園の南側にはドッグランがあります。

遊びながら、自然とスポーツへの関心も育つ場所

この運動公園は、体を動かすことが好きな人ならシニアから幼児まで楽しめる場所。かなり広い「ジャブジャブ池」もあり、夏場には水遊びスポットしても人気です。また、硬式野球場前の広場には「スケートパーク」もあり、スケートボードの練習も可能。プロのスケーターも来ることで知られ、見物するだけでも楽しいですよ。サイクリングセンターと自転車練習場は月曜定休なので、自転車を楽しみたい人は他の曜日に行きましょう。

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この記事を書いたライター
フリーライター。1976年生まれ。広告制作会社、新聞社等の勤務を経て独立。飲食店取材や街頭インタビューで都内を駆けまわる一方、休日は愛用の一眼レフを手に山や植物公園に出没。公園巡りを始めて20年余。季節ごとの魅力や楽しみ方を知り尽くした「公園マスター」。東京都内の公園はすべて網羅し、公園ごとのオリジナル料理や飲み物、巨木は必ずチェックしている。旅と自然を愛し、ヨーロッパ諸国の他、アラスカやボルネオへの渡航経験がある。主な執筆ジャンルは食、自然、健康など。
<連載> 公園散策20年の公園マイスター直伝!東京公園ガイド