敷地内に区立図書館や体育館がある、区民の生活に根差した公園。3分の2は森林エリアで、6ヘクタールにも及ぶ芝生広場にも木々が点在します。大部分が「自然保全ゾーン」「自然観察ゾーン」として保護され、さまざまな野鳥や昆虫が観察できる場所。野球場や弓道場などスポーツ施設も充実しています。
<光が丘公園のPoint>
・ゆるやかな丘になった芝生広場は居心地最高。景色の変化を楽しんで
・休日のみ開園するバードサンクチュアリ。専門スタッフ常駐で初心者も安心
・無料で壁打ちテニスやバスケットボールのシュート練習ができる
・売店は園内に1つ。軽食や飲み物は来園前に準備
地下鉄大江戸線終点の「光が丘」駅から歩いて8分。2階のペデストリアンデッキで直結しているのでアクセスは便利です。
ここから反時計回りに歩きながらご案内しましょう。目指すは、400mトラックのある本格的な陸上競技場です。運動施設が集まったエリアで、途中、テニスコートと野球場の横を通ります。それぞれのスポーツに打ち込む人々の楽しげな様子、あるいは真剣に打ち込む姿、ボールの音やかけ声など、躍動感を肌で感じられるのが魅力です。
テニスコートの横は花壇になっていて、コート8面分を飽きずに歩けます。ボランティアの方が世話をしているのですが、いつ来てもボタンやコスモスなど季節の花が咲いていてキレイ。角を曲がれば競技場が見えてきます。森に囲まれた競技場は、走っていても気持ちが良さそう! 冬場など、白い息を吐きながら黙々とランニングをする人の姿に静かに刺激を受けることも。
陸上競技場とちびっこ広場の間にあるのが、無料の壁打ちテニス場。連日多くの人が利用しています。壁打ちができる場所は珍しいので、人気があるのはもっともですね。ご近所の方がうらやましい!
園内にはカントウタンポポの自生地があり、柵で囲われて保護されています。普段私たちが見かけるタンポポのほとんどはセイヨウタンポポ。日本に昔からあった在来種は減っています。カントウタンポポは、その貴重な在来種。
この自生地では、3~5月にたくさんのカントウタンポポが花をつけ、春らしさを感じさせてくれます。ここからまた全国に広がっていくといいですね!
ゆりの木広場から芝生広場へ。ここの芝生広場は2つの点でユニークです。広場はたいていは平らな場所ですが、ここは斜面。普通は何もなくだだっ広いものですが、ここには木々が生えています。そのため景色に変化があり、どこにでも木陰があって、歩くにも休むにも心地よい空間になっています。
ぐるりとまわって戻ってきたケヤキ広場には、園内唯一の売店があります。パン屋が入っていて人気を集めています。定番はメロンパンとカレーパン。どちらもおいしいですが、メロンパンはとても甘いので甘党さんにおすすめです。
パンくず目当てに来ているうちに警戒心が薄れたのか、売店前のテーブルに寄ってくるスズメたちは大胆不敵。テーブルの下でパンくずが落ちてくるのを待っているだけでなく、ときどきテーブルの上に飛び乗ってくることも。可愛いパン泥棒にご用心!
緑の多い練馬区らしく、森林面積の広い公園です。よく整備されていますが、売店は1つだけ。軽食や飲み物は、事前に用意してから散策しましょう。敷地の西側には、夏には虫取り網を持った子どもたちが大勢集まる昆虫原っぱもあり、自然に親しむのにぴったりの場所です。