雑貨の街、自由が丘にカエル雑貨を専門にするお店がある。世界中のカエル雑貨がここのお店に集まり、その数は2,000種類に及ぶという。カエルとオタマジャクシ以外は取り扱わないという徹底ぶり。カエル雑貨の魅力について同店の井上さんにインタビューした。
−こちらはどのようなお店でしょうか
世界中からカエル関連の雑貨などを集めたカエル雑貨の専門店です。常時2,000種類以上の在庫をしております。カエルグッズの事ならとにかくご相談下さい。
−2,000種類とはすごいですね!例えばどのようなカエル雑貨があるのでしょうか
幅広い種類のものを取り揃えています。例えば、お客様に「シャープペンありますか?まな板ありますか?」と聞かれたときにも対応できるよう、各ジャンル最低1種類はお店にあるようにしています。その結果、2,000種類になりました(笑)カエル雑貨は、置物やぬいぐるみ、食器、文房具、衣類など様々です。カエルがモチーフとなっていれば、どんなグッズでも仕入れの対象です。もちろん、何でも入荷する訳ではなく当店のイメージに合った商品を選んで仕入れます。
−商品棚や壁にもカエル雑貨がたくさんですね
実際にも小さなお店なので、すでに他のお客様がいるとすれ違うのも一苦労なさると思いますが、宝探しのようで楽しいと言ってくださるお客様もいらっしゃいます。カエル好きの方には、ここへ来れば欲しい商品があるぞと感じられる品揃えのお店です。カエル好きでない方には、カエルグッズってこんなに種類があるのだ。カエルってカワイイんだ、と思ってもらえる様なお店を目指しています。
−その中でも、人気のカエル雑貨はありますか
最近はCopeau(コポー)という置物のシリーズが人気です。カエルがおまわりさんになったり、ゴルファーになったり、クマとピクニックに行ったり、お祭りに参加したり、色々なシチュエーションがコミカルに置物になっています。次々に新作がでてきまして、現在180種ほどございます。小さめなサイズで値段も手頃なため、集める方も多く、一人で何十種類もいっぺんにお買い上げになる方もいらっしゃいます。
−今までカエル雑貨をセレクトしてきたなかで、ユニークな雑貨はありましたか
電話機、クッキージャー、シャワーヘッド、やかん、トランシーバー、ミシンでしょうか。特に印象的だったのはやかんです。現在扱いがないのですが、アメリカから直接買い付けたもので、おそらく日本では当店だけが扱っていたと思います。緑色の本体にカエルの身体(手足)がプリントされていて、やかんのフタが立体的なカエルの顔になっていました。やかん全体が1匹のカエルに見えるようにしたものです。アメリカンサイズで大きく、作りはわりとしっかりしています。再生産したら、また取り扱いたいと思える雑貨です。
−こんなに多くのカエル雑貨でも、それぞれに表情が違っていて楽しいですね
そうなんです。ファニーな顔、怒ったような顔、意地悪そうな顔、みんな可愛いんです。それもカエル雑貨の魅力ですね。
−世界中のカエル雑貨をセレクトしているそうですが、例えば国ごとでカエルの特徴などあるのでしょうか?
日本のカエル雑貨は”カワイイ系”が多く、アメリカやヨーロッパのものは”リアル系”が多いです。本物そっくりなリアルな物や写真を使ったものなどは、日本人にも人気がありますが、ちょっとデフォルメした様なものや、イラストなどは、やはり外国の方に人気が高いです。アメリカの物などは、デフォルメしたものでも、「なぜそうなる」と思うような、あまり可愛く無いキャラクターもあります(笑)。当店には欧米系のお客様もいらっしゃいますが、そのようなカエル雑貨をご購入される傾向があります。やはり、アメリカの商品はアメリカ人が好むように作られているのでしょうね。
−お客さんもカエル好きの方が多いのでしょうか?
そうですね。商品もポップ系を中心に品揃えしているためか、子供受けが良いです。カエルのガチャガチャをお店の前に設置したところ、お子様から大変喜ばれています。外を歩いている子供がおもちゃ屋さんと勘違いしてお店に入りたがります。ですが、意外にも大人の方も多くいらっしゃいますよ。
−カエル雑貨を好む方に、共通していると思う事はありますか
多くの方に共通するのは、緑色が好きという事です。カエル以外の身の回りのもの、家具や布団、服、バッグ、雑貨などの小物など緑色のものが多くなる傾向があるようです。カエルが好きだから緑色が好きになったのか、緑色が好きでカエル好きになったのかはわかりませんが。あと、これは一部の方だけですが、顔がカエルに似ている方が結構いらっしゃるようです。子供の頃、カエルに似ていると言われたり、あだ名がカエルだったりした人が、カエルに興味を持ち、そのままカエル好きになるようです(笑)。お客様で、ご自分でその様なエピソードを教えて下さる方が時々いらっしゃいます。
−確かに、少し人間に似ている様に見えてきました(笑)井上さんは、カエルのどのようなところに惹かれていますか?
そうなんです、なんとなく人間に似ているところがありますよね。カエル雑貨の魅力…うまく説明できませんね。カエル雑貨のキャラクターは体格もそれぞれですが、細長いのやボテッと太ったものもみんな好きです。全体の形(フォルム)と顔の感じなど、ひとことで言えば「かわいい」ところが好きです。
−お店周辺はどのような雰囲気ですか
自由が丘の駅に近く、周りは雑貨店や飲食店が多いです。当店は路地を入ったところにあるため、車が通る事もなく、落ち着いて買い物が楽しめます。ポップな内装で、フロアが1Fと2Fに分かれていて、お子様にも好評です。自由が丘へのお出かけの際、気軽に立ち寄っていただければと思います。
−最後に、お店で大切にしている事を教えてください
カエルとオタマジャクシ以外は一切取り扱わないことです。カエル好きの方には、ここへ来れば欲しい商品があるぞと感じられる品揃えのお店です。カエル好きでない方には、カエルの雑貨ってこんなに種類があるんだ。カエルってカワイイんだ、と思ってもらえる様なお店を目指しています。