【新宿】全国のワイナリーから取り寄せた国産ワイン専門のワインバー&ショップ

2015/11/19 19:33

丸ノ内線新宿御苑駅から徒歩3分。隠れ家的な雰囲気が印象的な“Jip winebar&wineshop”は、バーとショップが併設された国産ワインの専門店である。全国に点在するワイナリーから取り寄せた約500種のワインを取り揃えており、和食と国産ワインの相性抜群なマリアージュを楽しめるという同店のマネージャー、丸山 直子さんにお話を伺った。

日本全国、約500種類のワインが揃う国産ワインのアンテナショップ

−お店のコンセプトを教えてください
北海道から九州まで、全国各地およそ120社のワイナリーから取り寄せた美味しい約500 種が揃う「国産ワインのアンテナショップ」です。ワインバーに併設されているショップがあるので、バーで飲んで気に入ったワインをその場でご購入いただくこともできます。

−国産ワインの専門店を始めようと思ったのはなぜですか
当時は日本のワインを扱うワインバーが少なく、実際にを飲めるお店はほとんどありませんでした。そこで「ひとつぐらい日本のワインを専門に扱うワインバーがあっても良いのでは?」という思いから、5年前に国産ワインの専門店としてオープンしました。

−お店の立地や周辺の様子について教えてください
丸ノ内線新宿御苑駅から徒歩3分ほどの場所にあります。副都心線などの駅も近いので、横浜方面・埼玉方面からのお客様も多くいらっしゃいます。繁華街とは少し離れているため、どちらかというと「隠れ家的ワインバー」といった雰囲気です。

繁華街とは少し離れた、静かな隠れ名店だ

ショップでは約500種類を用意、全国各地で作られるワインを知って欲しい

−国産ワインの特徴を教えて下さい
葡萄の品種によって香りや味わいは様々ですが、大きく言うと国産ワイン特徴は「繊細で優しい味わい」ではないかと思います。北半球と南半球には、それぞれ「ワインベルト」というワイン産地に適した地域があります。北半球では緯度30-50度にあたる地域で、フランス・イタリア・スペインなどの代表的な産地はもちろん、日本もすっぽりとこの地域に入っています。ですので日本もワイン製造に向いているのではないかと思います。

−来店したお客さんには、お店で何を楽しんで欲しいですか
全国各地でこんなワインを作っているんだ!ということを知っていただきたいです。当店では、1杯500円のグラスワインを常時20種類ほどご用意していますので、いろいろなワインを気軽に楽しんでいただけたら嬉しいです。

グラスワインを常時20種類ほど用意。日本食とワインを楽しんで

−ワインは種類も多く難しいイメージがあるのですが、初心者でも気軽に楽しめるワインはありますか
”甲州”という品種で作られた白ワインは、柑橘系の香りと程よい酸で飲みやすく、日本食との相性が良いです。ワインに詳しくない方でも、国産ワインならビールや日本酒と同じように、気兼ねなく和食と一緒にお楽しみいただけるのではないかと思います。

日本食に合うワインとはどのようなものなのでしょうか
天ぷらや魚の塩焼きなどにはさっぱりとした白ワイン(甲州)がお勧めです。また、“すき焼き”や“うなぎの蒲焼”など、タレの効いたものには、赤ワイン(マスカット・ベーリーA)などが合うかと思います。

繊細な味わいの美味しい国産ワイン、もっと身近に楽しんで欲しい

−お店で何か工夫していることがあれば教えてください
各地にあるワイナリー(生産者)をお呼びして、ワインイベントを開催しており、お越しいただいたお客様に、なるべく多くの種類のワインを楽しんでいただけるように配慮しております。なかなかワイナリーに行かないと聞けないお話やワインをご提供することで、「生の声が聞ける」「触れ合える」とご好評をいただいています。

好評のワインイベント。ワイナリーとお客さんが交流できる貴重な場だ

−お店で大切にしていることはどんな点でしょうか
ご来店いただいたお客様に色々なワインをご紹介出来ればと思っています。日本の国産ワインは「高い」というイメージがありますが、安くて美味しいワインが沢山あります。1人でも多くの方に、この”国産ワインの魅力”を伝えることが出来ればと思っています。

−丸山様の考える「国産ワインの魅力」とは何ですか
「人との繋がり」でしょうか。ワインは葡萄栽培や醸造過程など、人の手によって造られたものですが、同じ日本人が作っていると思うと親近感が湧きます。日本人だからこそ出来る丁寧な仕事のおかげで“繊細な味わい”があり、和食とも良く合います。また、ワインを作っている場所が日本国内のため、生産者の方にすぐに会いに行けるということも国産ワインにハマってしまう理由の一つではないかと思います。

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