そこは池袋屈指の繁華街。アミューズメントスポットやショッピングスポットが集中しています。一方で、歴史を感じさせる場所や昔ながらのお店も混在。忙しない空気をホッと和ませる癒しの動物たちも紛れています。古きものと新しきもの、動と静が入り交じる、不思議な道を散策してみました。
初夏の昼下がりに散策スタート。平日でも人がたくさんいます。
左手に、人の身長を越える巨大ボウリングピンがあらわれました。
池袋にはアミューズメントスポットが多いことの象徴に感じられますね。
と思えば、古風な佇まいのお茶屋さんを右手に発見。
紺色ののれんが、初夏の風にはためいて涼しげでした。
さらに行くと、真っ赤な電光掲示板のビルが出現。
よく見ると、池袋にちなんでフクロウ(いけふくろう!)がいます。
少し歩くと、左手に目をひく派手な色合いのメニュー、そして行列が見えてきました。
「ばくだん焼」です。
実物大の見本もありました。
一番人気のダブル明太子チーズミックスを注文してみました。横にあるベンチに座っていただきます。海苔がたっぷりかかって美味しそう。
見た目は、ものすごく大きなたこ焼き。お箸を入れると、カリッカリの外側が割れて、とろりとした中身が出てきます。ウィンナーやキノコ、お餅などいろんな具材が入っていて、宝探し気分を味わえます。
ベンチからは、東急ハンズが見えていました。これまでにない都市型DIYショップとして1984年に誕生した、池袋を象徴するお店です。
東急ハンズ内を見て回るだけでも、1日を過ごせそうですね。
さらに進んで、首都高速道路をくぐり抜けます。このあたりから空気ががらりと変わります。
さっきまでの喧噪が嘘のように静かです。信号を渡って左を見ると「手ぬぐい」の看板が。
近づいてみると……店頭では池袋らしく、フクロウグッズが陳列されていました。木製のものから陶器まで多くの種類が揃っています。同じふくろうでも、見せる表情は様々ですね。
フクロウに癒されて、サンシャイン60通りに戻ります。
少し歩くと、サンシャイン60通りの終点、東池袋中央公園にたどりつきました。木々の隙間から覗くのは、池袋のランドマークタワー、サンシャイン60です。
このあたりは、歴史の教科書にも出てくる「巣鴨プリズン」があった場所です。平和を祈る石碑が建っています。
ベンチに腰掛けて、首をうーんと伸ばすと、視界いっぱいにサンシャイン60が広がります。
ふと、視界をよぎるものが。
猫です。よく見るとあちこちにいました。
こちらから近づいてみても、猫たちは気にせずリラックスしています。
木陰ですやすやと眠り出しました。
公園内に階段を発見。のぼってみると、サンシャイン60に繋がっていました。
ゆったりと開けた空間の奥にはスターバックスがあります。
居心地のよさそうな場所を見つけ、コーヒーを手に腰掛けてみました。都会とは思えない静かな場所でした。
池袋一の繁華街なのに、エアポケットのような癒し空間があったりする。猫の目のようにくるくると様子が変わるのが、サンシャイン60通りの面白いところです。老若男女が行き交う通りには、好奇心を刺激するお店もあれば、疲れたときの休憩場所にも事欠きません。
サンシャインシティの中には、お洋服屋さんや、雑貨屋さん、プラネタリウム、水族館、劇場があります。次は丸一日かけて散策したい。そんな気持ちになりました。