京急空港線「大鳥居」駅から徒歩6分。大田区の萩中公園は、機関車や消防車などの乗り物が展示された「ガラクタ公園」と、信号機や横断歩道付きのコースがある「交通公園」で知られる、乗り物好きの子どもたちに人気のスポットです。展示されている乗り物は、自由に触れて運転席にも乗り込めるのが魅力。乗り物遊びは、車が通らない場所を貸出無料の自転車や三輪車で走るため、気軽に安心して利用できます。
<萩中公園のpoint>
・本物の消防車や電車の車両に乗り込み、運転手気分を味わおう
・三輪車や自転車は無料で貸出し!交通ルールを楽しく学べる
・「ラクガキ広場」でアスファルトに自由にお絵描きができる
・広い砂場で砂遊びに集中できる
「ガラクタ公園」の中央には築山遊具があり、その周囲にさまざまな乗り物が並んでいます。ガラクタというネーミングからは想像もできないきれいな保存状態の乗り物ばかり。レトロな雰囲気の立派な機関車は、大正時代に作られたイギリス製の車両で、1960年代まで現役だったものだそう。子どもたちが中をのぞきにやって来る一方で、大人たちは絵になる外観を写真に収めています。
「交通公園」では、自転車、三輪車、足こぎカート、豆自動車など多彩な乗り物が無料で楽しめます。貸し出しているもので遊ぶのが決まりで、持ち込みは不可。信号機や横断歩道があり、楽しみながら自転車の練習ができます。車は通りませんが、信号無視などは公園スタッフの方が注意してくれます。
幼児が三輪車や豆自動車で遊ぶのは、「ラクガキ広場」。補助輪付き自転車のコースにぐるりと囲まれたスペースで、置いてあるチョークでアスファルトに自由に落書きができます。カラフルなりんご形の椅子に腰かけてひと休みできるのもありがたいですね。
補助輪なし自転車のコースに囲まれた丘には動物の置物があり、子どもたちはまたがったり、頭をなでたりして楽しんでいます。
童話をモチーフにしているのでしょうか。レンガ造り風の建物の前には、3匹の子ブタがいます。
芝生の丘以外にもお楽しみスポットは豊富。公園名を表すアルファベットのオブジェも、子どもたちの大好きな遊び場です。
コースの脇にある広い砂場には、すべり台や突起の付いた2つの築山。間にコードが渡されていて、うんていの要領で吊り輪をつかんで渡れるようになっているのですが、かなり難易度が高そうです。
下の砂場も広く、砂の量も豊富なので、砂遊びが好きな子にもおすすめです。
すぐ近くには、動物のオブジェが点在する砂場もあります。小さな女の子は可愛らしいピンク色のうさぎが気に入ったらしく、うさぎのそばで砂場遊びやおままごとの世界に夢中になっていました。
複合遊具も充実しているので、乗り物遊びに飽きてもたっぷり楽しめます。好奇心でいっぱいの子どもにとっては、ちょっとだけ暗かったり狭かったりするのがワクワク感をそそるのでしょうね。チューブ状のすべり台を見つけるとみんな駆け寄っていきます。
カゴ付きブランコやミニ複合遊具がある幼児向けの遊び場の地面は、弾力のあるゴム製。隣には授乳室やオシメ交換台を備えた休憩室があり、乳幼児を持つパパママに重宝されています。売店はありませんが、休憩室でお弁当を食べるのはOKです。
「ガラクタ公園」や「交通公園」を離れれば、静かなエリアでのんびりすることも可能です。平和都市宣言の塔が建つ芝生広場は、木々に囲まれた気持ちのいい場所。脇には人工の小川が流れ、水遊びも楽しめます。
自動車や電車など大人しか運転できない乗り物を疑似体験し、無料で三輪車や自転車の練習が思う存分できる、貴重な場所。売店はないものの、授乳やオシメ替えができるスペースがあるので便利です。園内にはウォータースライダーなど設備の整ったプールもあり、夏場には特に多くの人が訪れます。遠くからでも訪れる価値がありますが、混み合う土日は駐車場が満車のことも。「ガラクタ公園」の開園時間は9:00~17:00、「交通公園」は9:00~16:00。サンダルでは乗り物に乗れないので、履き物に注意して行きましょう。