恵比寿駅から徒歩4分にあるダンススクール「Studio-J」は、ダンスの技術を学ぶだけではなく、優れた呼吸法や姿勢を学ぶことで、より軽やかでポジティブに踊れる自分に出会えるスタジオだ。「この場所で過ごす時間をとにかく楽しんで欲しい」と語る当スタジオ代表のJOEさんにインタビューした。
−スタジオのレッスンで心掛けていることはありますか
当スタジオは、アルゼンチンタンゴをメインで教えているダンススクールです。テーマは「とにかく楽しく」です。趣味は楽しさを知ってから学べる事も多いと思うので、スタジオでは、生徒の皆さんが、笑顔で楽しい時間が過ごせるように心掛けています。嫌な事があったり、毎日の生活に退屈していても、「このスタジオに来たらとても元気になった!」と言っていただけるようになりたいですね。
−教室に通われる方が楽しく過ごせるように、工夫されていることはありますか
まず、皆さんに明るく笑顔で接することですね。教室に通い始めたばかりでまだレッスンに慣れていない生徒さんには、緊張をほぐすためにジョークで笑いを取ってリラックスしていただいたり、参加されている方にそれぞれの自己紹介をお願いして、生徒さん同士がすぐに仲良くなれるような雰囲気を作るようにしています。
−「アルゼンチンタンゴ」とは、どのようなダンスなのですか
19世紀末南米アルゼンチンで生まれた情熱的なペアダンスで、「世界で最も接近するペアダンス」と言われています。4拍子の軽快なリズムに乗って、足を絡ませたり、回転したりもします。ユネスコ世界無形文化遺産指定にもなり、世界中の様々な国や地域で踊られています。もとはヨーロッパの移民がアルゼンチンに渡り、不満のはけ口で踊ったのが最初と言われています。当初は卑猥な踊りと蔑まされていたのですが、現在では、文化レベルの高いダンスとして、さまざまな分野から注目されているダンスです。
−生徒さんはどのような方が多いですか
楽しみながら通える教室なので、参加される生徒さんも20代後半から70代までとかなり幅広くいらっしゃいます。曜日によって若干異なりますが、どちらかと言うと女性の方が多いようです。もちろん、タンゴを踊るのは初めてという初心者の方もいらっしゃいます。
−教室に来られた方に、どのような体験をしてもらいたいですか?
まずは教室に参加される生徒の皆さんに、タンゴを踊る楽しさを実感してもらえればと思います。そして、我がスタジオが推奨する「丹田呼吸」を知っていただき、正しい呼吸法と姿勢を作り、心と体に「軸」ができるようになっていただければと思っています。
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−「丹田呼吸」とはどんなものでしょうか
丹田とは、「気」を生む場所で、ちょうど下腹部にあたります。丹田呼吸とは、その丹田に力を入れて、横隔膜を広げる呼吸法です。丹田呼吸をすると「気」が生まれるので、その「気」を感じて、女性をリードします。また、心と体に「軸」ができるので、非常に軽やかに踊れます。丹田呼吸は、非常に優れた呼吸法であり、脳内に酸素が多く送り込まれるので、脳の健康にも良く、ポジティブな人格になりやすいとされています。
−アルゼンチンタンゴの魅力はどのような所だと思いますか
タンゴの魅力の一つは「癒し」だと思います。人と人が30cm以内に接近すると「気」の交換が生まれます。「気」の交換を行うと自己治癒能力などが高まり、すっきりした気分になり、とても健康に良いのです。その他では、タンゴは大人のコミュニケーションツールとしても大変優れています。この踊りはペアダンスなので、お互いすぐにお友達にもなれますし、世界各国の様々な地域で幅広く踊る場所があるので、海外に行かれた時などに、言葉の壁を感じることなく異国交流が出来ます。タンゴに「言葉」はいりませんから。
−お店の運営で大切にしていることはどんな点でしょうか?
教室に通う生徒さんが、このスタジオでタンゴを踊ることで、身も心もポジティブになってもらえるように、とにかく笑顔で楽しくレッスンをしていきたいと思っています。生徒さんに「スタジオがすごく居心地良くって、ここに来るのがいつも楽しみ」などと喜んでいただけると、こちらもすごくHAPPYになれますね。