「yelo」でいただくかき氷は「パステルズ(950円) 」。バニラミルクのシロップとローズミルクのシロップがかかったかき氷です、パステルカラーの色合いが可愛らしいビジュアルに仕上がっています。* 上に散らしてある丸い玉は、「おいり」で、パステルカラーの可愛らしいビジュアルに仕上がっています。
見た目でもわかるほどふわふわのかき氷の秘訣は、一度氷を常温にすること。冷凍庫から出した直後に削ってしまうと硬い氷ができてしまうのだとか。かき氷はスタッフひとりひとりが研修しており、30時間以上、氷をひたすらかき続けて、スキルを磨くそう。それでもお店に出せるレベルと認められなければ、氷を削らしてもらえないというこだわりっぷりです。
口にすると、ふわりとローズの香りが広がります。ベースにかかっている自家製ミルクソースのレシピは門外不出。どこを食べてもふわふわの食感と、蜜の味わいを感じられるように作られているのは、氷と蜜を3層に分けて作られているからだそうです。かき氷の上に散らされたのは香川の特産「おいり」。お米から作られており、サクッと軽い食感のち、しゅわりと溶けるように消えていきます。
17時からは、ナイトメニューとして、ラムやカルーアなど、お酒を使ったかき氷が登場します。冷たいとアルコールの風味を感じにくく、美味しいからと食べ過ぎるとつい酔ってしまうそうという小悪魔のような存在です。
和よりも、洋風のテイストが強いメニューを取り揃える理由を尋ねると、かき氷が持つ和のテイストを打ち壊したかった、とのお答えをいただきました。グラノーラやアボカドなど、まるでカフェ飯に使われているようなメニューが使われているのはそのためだそう。
また、「yelo」では、トッピングやシロップの追加もでき、組み合わせは無限大。自分ならではの味を探す楽しみもあり、足繁く通う常連さんも多いのだとか。
六本木駅3番出口から徒歩5分。真っ赤なサンシェードを目印にすれば、「yelo」が見つかります。
店名の由来は、スペイン語で「氷」を意味する「Hyelo(イエロ)」から。少し外れた街に多いかき氷屋を、都心部でも楽しめるようにこの立地に決めたそうです。
店内は、赤と黒を基調にしたおしゃれな空間が広がります。なんでも、かき氷屋を展開するにあたって、「和」という型に嵌らないようにしたかったのだとか。店内には趣向の凝らしたインテリアがところどころに散りばめられています。
細長いメニュー表の表紙は木でできており、ロゴなどが掘られています。並んだメニューは季節ごとに変わり、どんどん次々と新しいメニューを出しているのといいます。また、広げて扇子のように使えるのもポイントだそうです。
数々のメディアにも掲載され、すっかり「六本木のかき氷屋といえば」としてのポジションを得た「yelo」。今後の展開を尋ねると、「yelo」というかき氷が世間に認められるよう、ブランド化させたいといいます。さらに、店長の磯谷さんは、野心を目に灯し言葉を続けました。「話題にしてもらって終わりにだけはしたくないんです」、と。