東京ミッドタウンすぐ横にある「ピギャール」は、”古きよき時代のパリ”にタイムスリップしたようなシャンソン・ジャズのライブハウスだ。お店では毎日プロの歌手が交代で出演し、生のシャンソン・ジャズ演奏を楽しめる。「古きよきベルエポックのパリを感じながら、ライヴを楽しんで欲しい」と語る、マダムの神長まさみさんにお話を伺った。
−ピギャールはどのようなお店ですか?
古きよき時代のパリのお店の中で、シャンソン等を楽しんでいただくお店です。元々シャンソンの歌手として活躍していたのですが、頼まれて渋谷のお店を受け継ぎ、その後今の場所に移り36年経営しています。
−お客さんに堪能してほしいポイントは何でしょうか。
非日常的な雰囲気の中、ご自分の家のリビングにいらっしゃる気分になって、よい歌を楽しんでいただきたいです。東京で一番パリらしい店として雑誌で紹介されていますので、お店に来ていただければ”非日常”を感じていただけると思います。
−内装や雰囲気を教えてください。
お店の3壁面すべてにロートレック調の絵が画かれています。また家具やランプすべてアールヌーボーの頃のものを使用しています。100年前のパリのお店に入ったように感じていただけると思います。昔、パリにある「ラパン・アジル」という古いシャンソニエで唄わせていただいたのですが、そのお店をモデルにイメージしています。
−どのようなシャンソンが聴けますか?
古いシャンソンから新しいシャンソンまで聴いていただけます。また、リクエストもお受けしますよ。また、ステージタイムが決まっておりまして、1回目は19時30分、2回目は20時50分、そして3回目が22時開始となっています。
−出演者について教えて下さい。
以前に出演していた銀巴里時代の仲間、また他のシャンソンのライヴハウスに出演しているプロばかりです。若い方はオーディションがあります。演奏ももちろんプロの生演奏です。火曜日のみ、「お客様の唄の日」サービスとしています。
−お客さんはどのような方が多いですか?
50代以上の方が多いでしょうか。若い頃に銀巴里などに通っていた方たち、会社員・自由業・医者・大学教授など…。また、六本木という土地柄、外国のお客様もいらっしゃいます。女性のお客さんも多くいらっしゃいます。
−これからお店を利用してみたいと思っている方に伝えたいことはありますか?
非日常的雰囲気の中で、ジャズ・シャンソンに身も心も任せてよい歌を楽しんでみてください。せわしい日常生活を忘れ、和やかな雰囲気の中で本来のご自分の姿を取り戻していただけたらと思います。