【吉祥寺】長く大事にされてきたアンティークから温もりを感じる雑貨店

2016/05/11 10:31

雑貨店やおしゃれなカフェで賑わう吉祥寺の中通りから、脇道に入ったところに佇む「Tsubame Märkt」。店内にはヨーロッパから買い付けた趣のあるアンティークやブロカントの雑貨が並べられている。「宝探しを楽しむような気持ちで雑貨を見て頂きたい」という店主・竹川理之さんにお話を聞いた。

ツバメが回帰するようにアンティークを現代へ受け継ぎたい

−こちらのお店のコンセプトを教えてください

当店は、ヨーロッパのアンティークやブロカントを扱うお店です。自分達で足を運び、ヨーロッパ各地でアンティーク、ブロカントを探してきています。お店の名前にもなっている「ツバメ」のように、“回帰する”という意味で、大事にされてきた昔々のものが、現代でもまた大切に受け継がれていってくれたらという願いの元、商品を揃えています。

雑貨はヨーロッパの蚤の市で直接買い付ける

−どのようなきっかけでお店を始められたのですか?

元々古いものと旅行が好きだったため、ヨーロッパの蚤の市やショップ巡りをしていました。好きが高じて、お店を始めるに至りました。

−お店にはどのような雑貨がありますか?

フランス・オランダ・ベルギーを中心としたヨーロッパのアンティークや、ブロカントの雑貨がメインとなっております。仕入れの時期によってお店に並ぶ雑貨は変わりますが、今ではフランスのプレートや、オランダのコーヒーミル、ベルギーの自転車のナンバープレート、サドルなどを扱っています。

お店にはコーヒーミルやランプ、食器など様々な雑貨が並ぶ

自らヨーロッパの各地を巡り、雑貨は直接買い付ける

−海外での買付はどのように行われているのですか?

ヨーロッパの骨董市やアンティークショップに足を運んだり、知人のディーラーから直接買付たりしています。年に2回程、フランス、ベルギー、オランダを中心に周っております。

−雑貨を選ぶ時に、大切にしていることはありますか?
大事にされてきた跡のあるもの、昔のレトロなデザイン、人の手で細部まで丁寧に作られているものなどを選んでいます。お客様からのリクエストを頂いたものを探すこともありますが、多くの場合は見た時の直感で仕入れています。

お店に並ぶアンティーク雑貨は大切に使われてきた、温かみを感じる

−ちなみに、国によって雑貨に特徴はあるのでしょうか

そうですね…、フランスは可愛らしいものが多いような気がします。ベルギーは、フランスよりも素朴な感じがします。

昔から大切にされてきたアンティーク雑貨やブロカントが揃う

−おすすめの雑貨をひとつ、教えてください

現在お店に並んでいるものでは、オランダで仕入れたホーローのキャニスターがおすすめです。外側には、オランダ語で砂糖(suiker)と書かれています。砂糖入れに使われていたキャニスターですね。赤・緑・深緑の3色ありまして、現代のものとは違い厚みと重さがあり、しっかりと作られている感じがします。

オランダの蚤の市で見つけた、ホーローのキャニスター

−これはどちらで仕入れた雑貨なのでしょうか?

これはオランダの蚤の市で見つけました。スタンドの店主さんは、他にもキャニスターはいろいろあるはずなんですが、なぜだか砂糖(suiker)と書かれているものを集めていたようでして。いろいろなカラーの砂糖入れキャニスターが並んでいて可愛らしかったんです。また、その光景が店主さん(男性)のお姿とすごくギャップがあって(笑)。そこにとても惹かれて、買付ました。

宝探しの感覚でアンティークとの出会いを楽しんで欲しい

−竹川さんにとってアンティークの魅力とはなんでしょうか

アンティークからは、修理や補修などを重ね大事にされてきた痕跡や、レトロなデザイン、人の手で細部まで丁寧に作られていることなどが感じられます。それは、年月を経ても色褪せることがなく、手に触れると温かみがあり、使うことだけその想いを感じることができます。それが一番の魅力ですね。

−お客さんにはお店でどんな風に過ごして頂きたいですか?

宝探しを楽しむような気持ちで見て頂けると嬉しいです。ヨーロッパでの買付けでは、私達も宝探しのような楽しさを持ちながら雑貨を探しています。その体験をお店でも体験していただければと思います。お店にいらした方からは、「時間が止まったみたいで、ゆったりと過ごせました」と声をかけて頂くこともあります。お店の雰囲気も合わせて楽しんでもらえたらいいなと思います。

この記事のプレース
Tsubame Märkt
東京都武蔵野市祥寺本町2-14-26
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