【京都】茶道ゆかりの地で“京のしつらえ”を五感に伝える茶道具店

2015/09/28 09:41

茶道の本拠地ともいえる京都・堀川寺之内にある「田丸弥 堀川店 美術工芸部」は、昭和54年創業という歴史を持つ。店では、“茶を愛する方にとって本当によいもの”だけを販売しているという。「今日のしつらえを五感で感じて頂きたい」という店長・吉田佳世さんに、そのおもてなしの心を伺った。

「田丸弥 美術工芸部」店長の吉田佳世さん

茶道を基本とした衣・食・住のおもてなし

−お店のコンセプトについて教えて頂けますか

当店は、『茶道を基本に居・食・住(衣・食・住)につながるおもてなし』をテーマにしたお店です。この美術工芸部は、100年以上の歴史を持つ名代の銘菓、薄焼き煎餅「白川路」などを扱うおせん処「田丸弥」の2階に昭和54年にオープンいたしました。茶道が盛んな土地柄にあわせて、茶を愛する方々にとって本当によいものだけを揃えたお店を構えました。

−この辺りは、茶道をたしなまれる方にとって特別な土地なのですか。

「京都・堀川寺之内」には、表千家・裏千家の家元があり、茶道の学園や茶道資料館など、利休を祖とする歴史や由緒ある土地柄なんです。「寺之内」と名の通り、本法寺・妙顯寺・人形寺で有名な宝鏡寺などがあります。京都の中でもちょっと空気が違い、ゆったりとした時間が流れています。

−まさに、茶道によるおもてなしにぴったりな土地柄なのですね。

そうですね。京のしつらえを五感で感じて頂ける環境が整っていると思います。美術部での商品販売だけでなく、1階がおせん処「田丸弥」の奥には喫茶室を設けており、おくつろぎ頂けます。「生ゆばたっぷりにゅうめん」が人気ですね。別館の「北みせ」は、茶道具だけでなく旧家のお品や服飾・装飾・ガラス工芸品など扱うギャラリーショップとなっています。ゆっくりと商品を鑑賞したり、お茶とスタッフとの会話などを楽しんで頂けるギャラリーサロンのような空間を創っております。

別館の「北みせ」は旧家の品や服飾工芸品など扱う。

女性ならではの視点から、使う人の希望を叶えるオリジナル商品

−お店で販売されている商品について教えてください。

茶道ゆかりの地ということで、お店では茶道具全般・美術工芸品(京のしつらえ)を展示及び販売させて頂いております。帛紗や帛紗挟み、小茶巾入、帯締めバックなど茶道小物を企画販売しております。

茶道具に欠かせない帛紗。

−企画されているのは、具体的にはどのような商品なのですか。

毎年、その年の干支にあわせてデザインしたオリジナルの帛紗をお作りしております。手に馴染み、さばきやすいとご好評頂いております。他にも、帯地を使い、持ち手には帯〆を使用したオリジナルの帯〆バックや、帛紗が四ツ折れで入るポーチ、小茶巾入などがあります。小茶巾入は名刺ケースとしてもお使い頂けるものとなっています。小売だけでなく、お持ちの帯や帛紗や裂などでお使いにならないもの、いつまでも残したいものを、帯〆バックやすきや袋、オリジナルバックなどに変えることができます。

帯〆を使用したオリジナルの帯〆バック

−ここでしか手に入らないものがたくさんありそうですね。

商品をおつくりする際は、今までにない女性ならではの視点で「こんなのが欲しかった!」というご要望をできるだけ繊細に、ニーズに合わせてお客様のご希望を叶えられるご提案をできるよう努めております。茶道具はもちろん、美術工芸品から日用小物など、京都土産にも使える様々な商品を展示しておりますので、見るだけでも楽しいお店だと思います。

長年の目利きで取り揃えた“本当によいもの”と出会ってほしい

−訪れるお客様は、茶道をたしなんでいらっしゃる方が多いですか。

そうですね。女性の方で、やはり茶道をされていらっしゃる方が多いです。中には、昭和54年の創業以来ずっとお客様としてご利用くださっている方もいらっしゃいます。そういう方が、娘さんを連れてきてくださったりして、親子二代、三代と長くお付き合い頂いております。

−接客をされる際に心がけていらっしゃることはありますか。

心がけているのは、丁寧な接客です。茶道具や京のしつらえを通して、京都の奥深さを味わって頂きたいなと思っております。心をこめてご案内させて頂き、五感で感動して頂けるその瞬間との出会いを大切にしております。

−こんな風にお店を使ってほしい、と思われていることはありますか。

今まで、和装や茶道にご縁がなかった方々にもお越し頂き、“京の心づくし”に触れて頂きたいです。長年の目利きで、“本当によいもの”を取り揃えていると自負しておりますので、京都土産やプレゼントとしても喜んで頂けると思います。古い家に生まれたことから培われた自分の感性を日々高め、お客様に笑顔でお帰り頂けるおもてなしをさせて頂ければとても嬉しいです。

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この記事のプレース
田丸弥 美術工芸部
京都府京都市上京区堀川通寺之内下ル竹屋町561
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