【京都】”西京漬け”に込めた老舗の心 京町家の風情残る非日常空間を楽しむ

2015/07/02 15:30

“西京漬け”に想いを込めて京都伝統の味を届け続ける老舗「京都一の傳」。まろやかな西京味噌床に漬け込む蔵みそ漬という秘伝の製法で、「本当においしい西京漬けを多くの人に届けたい」という「京都一の傳 本店」の店長・川合剛史さんに、おもてなしの心を伺った。

老舗秘伝の西京漬け 四季折々の京懐石とともに

−こちらのお店は、いつ頃創業されたのでしょうか?

「京都一の傳」は、京都の代表的な伝統料理「西京漬け」のお店です。1927年(昭和2年)の創業以来、京都で販売を行ってまいりました。その長い年月の中で、「焼きたてのおいしい西京漬けを気軽に食べられるお店があったらいいのに…」というお客様からの声をいくつも頂きました。そこで、2007年に1人でも多くのお客様に気軽に西京漬をご堪能頂けるよう、お食事もできる店舗として現在の「京都一の傳 本店」を構える運びとなりました。

「京都一の傳 本店」お店外観

−西京漬けとは、どのように作られるものなのでしょうか

当店の西京漬けは、新鮮な海の幸を独自の味噌床にじっくり漬け込んだ秘伝の西京漬け“蔵みそ漬”と言います。“蔵みそ漬”は、昔ながらの本漬けと呼ばれる製法でおつくりしています。丁寧に切り分けた魚を、たっぷりの味噌床で二昼夜以上じっくり漬け込み、季節や温度、魚の種類や形によっても漬け込む時間を変え、その旨味を職人技で最大限に引き出しています。本当においしい西京漬けを召し上がって頂きたく、昔ながらの製法を守り続けています。

−食事もできる店ということは、店頭で焼いて頂いた西京漬けを食べられるのですか?

はい。2階のお食事フロアで焼きたての西京漬けをメインとした京懐石を召し上がって頂けます。当店で一番人気の「銀だら」や冬は「寒鰤」など旬のお魚の西京漬けと、四季折々の楽しみを盛り込んだ「月替わりのおもてなし料理」で、特別なひとときをお過ごし頂ければと思っております。召し上がって頂いたものは、1階のお買物フロアにてお買い求め頂くこともできますよ。

焼きたての西京漬けをメインとした京懐石のコース料理

−持ち帰りできる西京漬けで、おすすめを教えてください

一番人気なのは、脂乗り抜群の身が西京味噌の香りとともに口の中でやわらかにとろける「銀だら」です。豊かな旨みが口いっぱいに広がる贅沢な逸品で、「モンドセレクション」食品全般部門において3年連続『最高金賞』を受賞しております。その他にもぷりっとしまった身がたまらない「金目鯛」やお子様にも人気の「キングサーモン」もおすすめです。「いか」の西京漬けはご飯だけでなく、お酒との相性も抜群です。

お客様に喜んで頂くために始めた菓子席 手作り甘味も楽しめる

−新しく、甘味の扱いを始められたと伺いました

そうなんです、2015年3月より菓子処を始めました。14時30分からは当店の2階を菓子席としてご利用頂けます。西京漬けだけでなく、京わらびもちや抹茶ゼリーなど上品な甘さのお菓子もぜひお試しください。お菓子についても、吟味した素材を贅沢に使用して丁寧に手作りしたものをお召し上がり頂けます。

−どのようなメニューのご用意がありますか?

一押しは一の傳パフェです。10種類の水菓子が入っていてボリュームがあるのですが、甘さがちょうどよくペロリと食べられます。あぶったモナカを一緒にお出ししておりますので、そちらに抹茶アイスと小豆を乗せて召し上がるとまた違った風味をお楽しみ頂けるかと思います。他にも、希少かつ最高級の国産本わらびを使用した「京わらびもち」や、京都宇治産の抹茶を使用し、上品な苦みとみずみずしさを持つ「抹茶ゼリー」などをご用意しております。

一の傳パフェ

−西京漬けも甘味も、お店のこだわりが詰め込まれているのですね

お客様には、たくさんあるお店の中からわざわざ当店を選んで来て頂いています。ご来店頂いた方が「何を望んでおられるか?」、「どうすれば喜んで頂けるか?」、「自分がお客様ならどうして欲しいと思うか?」などを日頃から意識し、お客様の気持ちを常に考え、少しでも満足して頂けるよう心がけております。

訪れる人に、驚きと感動のある時間でおもてなし

−お店に来店される方は、どのような方が多いですか?

当店は、50代後半以上の女性のお客様を中心にたくさんのご支持を頂き、早い段階からご予約をしてくださり遠方から足を運んでくださるお客様も多くいらっしゃいます。大切な人や気の合う友人とゆったりとした時間を過ごしたい時、京都観光の際に京都らしい本格的なお料理を楽しみたい時など、来て下さったお客様に心からの笑顔をお届けできるよう、誠心誠意おもてなしさせて頂きます。

−最後に、これから初めてお店を訪れる方へ伝えたいことはありますか?

運ばれてきたお料理を目にしたり、焼きたての西京漬けをほぐし口にする時など、その数々の瞬間ごとに「わぁっ」と思わず声がでてしまうような、たくさんの驚きや感動のある時間を過ごして頂きたいと考えております。料理はもちろんですが、明治時代の京町家の風情を残す建物や店内の生け花のしつらえなど、非日常的な空間を存分に味わっておくつろぎ頂きたいです。

明治時代の京町家の風情を残す店内(写真は待合室)

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この記事のプレース
京都一の傳 本店
京都府京都市中京区柳馬場通り錦上る十文字町435番地
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