【大井町】バレエ作品はオリジナルに創作 一人ひとりと向き合い、バレエを通じた生き方の伝授を

2017/09/14 10:39

バレエの発表会で演じられる作品は古典作品が多い。しかし東京・大井町にある「スタジオちゅちゅ」では、発表会での作品はその時の生徒に合わせてオリジナルに立ち上げるという。一度作った作品の再演も行わないというこだわりぶりだ。そして指導の過程では子供でも大人数でも一人ひとりと向き合い、バレエを通じて生き方の伝授を目指しているという。スタジオちゅちゅの代表・主宰・専任教師である松村千枝さんに詳しいお話を伺った。

子供でも、大人数でも、必ず一人ひとりと向き合うことを重視

−まず始めに、こちらのバレエスタジオのコンセプトを教えてください
バレエを通して人間的に成長できる。バレエを踊れることが自己アピールになる。あらゆるエンターテイメントの道に限りなく近づける。美しい所作が身につく。柔軟性や筋力、関節の可動範囲を広げることで、いつまでも健康に元気よくいられる体つくりを目指す。
こうしたことの実現が、スタジオちゅちゅのコンセプトです。

-どのような点に力を入れて教えていらっしゃいますか
幼児から一般まで、大人数であっても必ず一人一人と向き合います。幼児は本人、家族、会った初日から必ず顔と名前を覚え、性格や家庭環境、特徴をインプットします。どのクラスもどれだけ大人数でも「名前を必ず呼びながら」レッスンを行います。一人ひとりにその時のベストな指導を常に心がけています。クラス時以外に、心の葛藤や環境の整備、子供のサポートについてなどの相談にもできる限り対応をします。バレエを長く続けるには、工夫と努力が必要となるため、どのように環境を整えモチベーションを保つかを、生徒一人ひとりの個性を生かしながら的確に助言を行うよう努めています。

-「幼児から一般まで、大人数であっても必ず一人ひとりと向きあう」ことを重視されるようになったのはなぜでしょうか
バレエを習おう、習わせようと思ったきっかけは、みな同じではありません。また、バレエを習うことによって何を得たいか何を達成したいかという目標も様々です。家族や周囲がサポートできる範囲も異なります。それは、大勢のクラスだからと、教師が一方通行の指導をしても、お互いに満足ができないことを意味します。幼児であってもバレエをきちんと身につけたいのか、幼児のうちは楽しませたいのか。大人になって始めたのだからこの程度で満足なのか、もっと踊れるように教わりたいのか、動ければいいのか、できるようになりたいのか、美しくなりたいのか。提案するレッスン内容は一定の基準は保ちつつ、教師からの要求の度合いは、求める相手(生徒がどうなりたいか)によって違って当然です。それは子供をみることでもわかりますが、できる限り生徒や生徒の保護者の皆さんにも情報提供をし、意見にも耳を傾け、相談にも応じながら、需要に対する適切な供給を心がけています。

バレエ作品はオリジナルのものをゼロから作成し、再演も行わないこだわり

-スタジオちゅちゅの、他のバレエスタジオとは違う特徴がありましたら教えてください
多くのバレエ教室では、発表会などの発表の場で、いわゆる古典バレエの作品を題材とし、その役に生徒をあてはめたり主要な役にゲストを招いたりします。しかしここでの発表会は、その時点でそこに存在する生徒の年齢や人数、個性を生かしながら、バレエを知らない人でも楽しんでいただける作品をオリジナルにゼロから作り上げる点が特徴だと思います。もちろん、古典作品にもチャレンジしますが、そのままをあてはめたり誰かの真似をしたりという演出はしたことがありません。過去10数年、創作作品は再演がありません。そこに存在するメンバーが成長もし、同じものを作ることは不可能だからです。今いる生徒で何ができるか、どうお客様をたのしませるかが、一番の課題と考えています。

バレエの技術だけでなく、バレエで人生を強く生きる術を伝えたい

−レッスンを通じて、生徒さんにどんな体験をしてもらいたいですか
音楽性、芸術性、バレエの技術はもちろん。それ以外に、目標に向かって自分と向き合いながら努力を続けることで、自分に自信が持てるようになること。バレエの世界のみならず、社会の一員としてのあいさつや礼儀をきちんと覚え身につけること。自己管理能力を高めること。舞台活動や普段のレッスンを通して、忍耐力や協調性を身につけること。
そうした様々なものを身につけていってほしいと考えています。

-最後に、千枝様にとってバレエを教えるとは何でしょうか
「バレエを教える」のがバレエの先生の仕事と思われがちですが、私は「バレエで、人生を楽しく強く生きる術を伝授する」ことを常に念頭に置いています。バレエの技術を教える先生は多く存在します。もちろん、バレエの技術を教えるのは当たり前です。しかしそれだけではなく、バレエを続けるうちにさまざまな壁にぶち当たり、人生の選択を迫られたときに、自分で考え自分で決断し、自分で乗り越える強さを身につけてもらいたいと強く願っています。みんなのお母さんのように口うるさく、生徒の態度に口出しもします。でも、あいさつ、けじめ、自己管理、私の生徒が立派に成長していく姿を見守れることが一番うれしいこと。プロのバレリーナにならずとも、心も体も、バレエとともに成長し強くなっていく姿は頼もしいです。私のエネルギーの源になります。数行の言葉ではとてもお伝えしきれない素晴らしいことばかりです。

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この記事のプレース
スタジオちゅちゅ
東京都品川区大井1-45-2 ジブラルタル大井ビルB1
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