【京都】特別の日だけではない、普段着として楽しめる着物が見つかる呉服屋

2015/09/08 16:54

地下鉄丸太町駅から東へ徒歩5分、京都御所堺町御門西前にある「きもの鶴」は、オリジナル柄や季節柄、猫や動物の着物・帯・小物など、何よりも「楽しい着物」が揃う呉服屋だ。「より沢山の人に“普段着”として着物を楽しんで欲しい」いう思いで一つ一つの商品を自ら選んでいるという着物好きの店主、舞鶴 曜子さんにインタビューした。

「きもの鶴」店主の舞鶴 曜子さん

「着物を楽しむ人を増やしたい」という思いから生まれた呉服屋

−お店のコンセプトを教えてください
“きもの鶴”は「理想の呉服店を作りたい、着物を楽しんで着る人を増やしたい」という思いから始まりました。例えば、コンサートやお食事、美術館などにお洒落な着物姿で出かけたりと、特別な日だけでなく、普段着として、気軽に着物を楽しんでいただきたいと思っています。当店では、着る人がウキウキするような着物や帯、小物を色々と取り揃えています。

店内の様子

−着物の魅力とは何でしょうか
着物を着ると、いつもの自分とは違った魅力を発見出来たり、日本人ならではの細やかな季節感を楽しむことが出来ます。帯、小物との合わせ方や、着付け方、季節によって素材や文様が異なる点など、何かと複雑でお値段も高価なものではありますが、使い捨てが主流となってしまった現代で、着物は永く着られ、お手入れをすればお子様やお孫さんにも譲ることが出来るという素晴らしさもあります。とは言え、“箪笥の肥やし”にしてしまったら何にもなりませんので、当店では、特別な日に着るだけでなく、普段から色々な場所へお洒落に着て行けるような着物を取り揃えています。

−内装や雰囲気など、店内の様子を教えてください
大正時代の京都らしい古い町家の一軒家で、大きな窓からは御所の緑が綺麗です。一階の掘りごたつのお部屋から、御所を眺めながらゆっくりと着物談義をお客様と楽しませていただいています。京都御所の正門、堺町御門の斜め前にあるため、5月の葵祭や、10月の時代祭も堺町御門から出発するので、ご希望のお客様には、店の2階からご観覧いただいております。

向かいには京都御所。開放感のある店内だ。

季節柄やオリジナルなど、一つ一つじっくりこだわった商品選び

−お店の運営で大切にしていることはどんな点でしょうか?
まずは、お店に並べる商品へのこだわりです。当店で取り扱っている商品は、着物好きの店主が一つ一つじっくり選んだものです。また、全体的な雰囲気として「呉服屋さんは敷居が高い」とか、「何か勧められそうで怖い」といったイメージがある方が多いようなので、ご来店されたお客様が、“気楽に、ゆっくりと、自由に”商品をご覧いただけるようにと努めています。

−貴店で取り扱っている様々な絵柄の中でも、特に個性的なのはどんなものですか
きもの鶴のオリジナルで、人気商品に“龍の名古屋帯”がございます。地色と、地模様、龍の色を見本からそれぞれ選んでいただいたものを、“西陣まいづる”で織ってもらっています。怖い、厳(いか)つい龍ではなく、紬から、小紋やお召し、色無地まで、幅広く楽しんでいただいています。

きもの鶴オリジナル「龍の名古屋帯」。龍と鶴が品格を感じさせる。

−“季節ごとの絵柄”も着物の楽しみの一つと思うのですが、季節の定番柄や人気の柄などがあれば教えてください
春は“桜”。夏は“うちわや金魚や花火”。他にも“枝豆やビールジョッキ”の描かれた半襟などもありました。秋は“紅葉”などが定番です。冬ですと“雪の結晶”の絵柄を使った着物や帯、クリスマス柄の帯や小物などもございます。着物でクリスマス会や忘年会にお出かけになる方も多いようです。

雪の結晶やツリーの帯。冬にもお着物で出かけたくなる柄だ。

−着物や帯の他に、小物なども取り揃えてらっしゃるそうですが、具体的にどのようなものがあるのでしょうか
帯締め、帯揚げ、帯留、かんざし、扇子、下駄や草履などがございます。あちこちのお店では見つからないような珍しいものを一点ずつ探して仕入れています。バッグは特に人気で、お洋服にも合わせられるデザインの物もあります。



人気のバッグ。洋服にも合わせやすいのが嬉しい。

もっと気軽に“普段のお洒落としての着物”を取り入れて欲しい

−お客さんに喜んでもらうために、特に工夫されていることなどあれば教えてください
当店のブログにて、着物姿でご来店下さったお客様の着物姿を掲載させていただいています。ご本人からは「着物を着ている自分の後ろ姿も見ることが出来て良かった」と喜んでいただくことがあります。また、他にブログをご覧になった方には、「季節の着物や小物合わせまでとても参考になる」といったお声も頂戴しており、皆様にお楽しみいただいてるようです。

−こんなシーンで、貴店を使ってみてほしいというのがありましたら教えてください
私自身も毎日着物でお店にいることもあるのか「せっかく着物を着たからちょっと寄ってみた」というお客様も多いです。呉服屋さんに着物で行くのは少し勇気がいりますが、うちには安心して楽しくお越しいただいているようです。また、「今度コンサートに行くので」と、音符の帯や小物を探しに来られる方や、クリスマスパーティ用の帯や小物を見に来られる方もいらっしゃいます。様々なシーンで、普段のお洒落としての“着物”を、気軽に取り入れていただければと思っています。

動物や宝石の刺繍をあしらった半襟。普段のおしゃれにも気軽に取り入れたい。

−最後に、お店の立地や周辺の様子について教えてください
地下鉄の丸太町駅から徒歩5分くらいです。前の通りには、御所出入りの畳屋さんや装束のお店、近くには宮大工さんも住まわれています。同じ通りに裁判所もあり、法律関係の事務所も多く、静かな環境です。周辺には、フレンチや和食、お蕎麦屋さんなど、お洒落で美味しいお店が沢山あるエリアです。お近くにお越しの際にはお気軽にお立ち寄りいただければと思います。

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この記事のプレース
きもの鶴
京都府京都市中京区丸太町通堺町西入鍵屋町64
詳しい場所を確認する
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