【京都】鴨川納涼床の川風で“涼”を感じながら“京料理”を楽しむ老舗料理屋

2015/08/18 16:31

京阪本線 清水五条駅から徒歩2分のところに、昭和初期から続く老舗「料理旅館 鶴清」がある。創業から変わらずに使われている木造三階建ての建物は、時代を感じさせる意匠が所々に施されており、その大きさは夏場に多くの人が訪れる“鴨川納涼床”の中でも最大規模だという。「暑い京都の夏に、川風で“涼”を感じながら、伝統的な京料理を堪能して欲しい」と語る同店の料理長、田中 信行さんにお話を伺った。

「料理旅館 鶴清」料理長 田中 信行さん

京料理の伝統と歴史を守り続ける鴨川納涼床の老舗料理屋

−お店のコンセプトを教えてください
昭和初期創業の京料理の料理屋です。京料理の伝統と歴史を守り続けながら営業させていただいております。夏場は鴨川納涼床もあり、地方からのお客様も沢山お越しいただいてます。150畳のお座敷宴会場、会議室などを完備しているほか、最近では足の悪い方達のための“椅子宴席”もご用意しております。

「鴨川納涼床」は京都の夏の風物詩の一つだ。

お座敷宴会場での“椅子宴席”

−お客様はどのような方が多いのでしょうか
当館にいらっしゃるお客様は比較的年配の方が多いのですが、最近では若い方や外国の方も増えてきています。夏場は鴨川納涼床に多くの観光客が訪れます。中には「夏は鴨川納涼床に来て、ゆったりした時間を過ごしたい」と毎年来てくださるお客様も多いです。3階の舞台付大広間は戦後進駐軍のダンスホールになっているのですが、そこでサックスを吹いたというお客様もいらっしゃり、こちらがお客様から色々と教えていただくこともあります。

−内装や雰囲気など、店内の様子を教えてください
当館は、昭和初期に創業されたもので、建物もその当時のままです。宮大工が手掛けた3階建ての建物には、色々なところにその意匠が施されてます。木造ですので、木の温かみなども感じていただけると思います。3階にある150畳の舞台付大広間は柱が間にない造りなので、皆様とても驚かれます。

150畳の舞台付大広間

本物の出汁の旨みと天然の魚の美味しさにこだわる“京料理”

−来店したお客様に、お店でどんな体験をしてもらいたいと考えていますか
“本物の出汁の旨み”と“天然の魚の美味しさ”を堪能できる「京料理の伝統」を十分に味わっていただきたいと思っています。また、「鴨川納涼床」は豊臣秀吉の時代からのものであり、川風に吹かれながら料理をいただく“京都にしかない文化”ですので、お料理だけでなく、その独特の雰囲気も是非お楽しみいただければと思います。

−「本物の出汁のうまみ天然の魚の美味しさ」が良く分かるようなお料理とは、具体的にどのようなものですか
出汁の旨みが一番分かるのはお吸い物です。その季節に合わせて“椀だね”と“お出汁”で提供しております。添加物は使わず、厳選した昆布と鰹節をふんだんに使ったお吸い物をお楽しみいただけます。また、魚の美味しさはそれぞれの料理で素材の味を生かすように調理しておりますが、御造りが一番“魚の味”が分かりやすいかと思います。

−「夏場は鴨川納涼床設置」につきまして、会場の様子や、どんなお料理を出されることが多いかなど、詳しく教えていただけますでしょうか
鴨川納涼床は川の上でのお食事ですので、川風が吹いており、エアコンなどではない“自然の風”を感じていただけます。川の上ですので、アスファルトの照り返しも無く、建物の反対の木屋町通りより、2~3度低く、涼を感じていただけます。お料理では、京都は海から遠いことから、昔は川魚が良く使われていました。その名残を残し、“鮎の塩焼き”などもございます。また、京都では生命力の強い“鱧”が有名で、夏の床料理には鱧もお出ししております。

京都名物、“鱧”のお料理

川風と伝統を感じる「鴨川納涼床」で、お客様をもてなしたい

−「鴨川納涼床」の素晴らしさはどんなところだと思いますか
鴨川納涼床は豊臣秀吉の時代から続いているもので、その歴史を今に伝えようと組合を作りみんなで頑張っております。「暑い京都の夏でも遠方のお客様をおもてなししたい」「川の上で涼を感じていただきたい」という姿勢を変わらず伝えて行きたいと思っておりますので、その歴史と“おもてなし”の気持ちを感じでいただければ嬉しく思います。

−「鴨川納涼床」をされているお店の中でも、特に貴店の“特徴的な点”などがあれば教えてください
当館は鴨川納涼床の最南端に位置し、周りが比較的静かで風の流れも良いのが特徴です。また、当館は最大200名入れる鴨川最大の納涼床ですので、ゆったりとした空間の中でお食事をしていただけることも大きな特徴ではないかと思います。

−お店の運営で大切にしていることはどんな点でしょうか
老舗料理屋として、昔も今も変わらないでいようと心掛けていることは、「お客様に喜んでいただきたい」という気持ちです。時代が変わり、お客様のニーズが変わっても「喜んでもらいたい」という気持ちはサービス業では皆さんが思っていることだと思います。料理は、添加物などを極力使わず、毎日市場で新鮮な魚を仕入れることで、「素材本来の味を味わっていただきたい」という思いで作っています。

「なによりお客様に喜んでもらえることを大切にしたい。」
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この記事のプレース
料理旅館 鶴清
京都府京都市下京区木屋町五条上ル下材木町451 料理旅館 鶴清
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