【石神井公園】実写版スタート! 「ど根性ガエル」の舞台、石神井公園周辺 を散策してみた

2015/08/13 11:35

松山ケンイチ主演の実写ドラマがスタートして、再び注目が集まっている『ど根性ガエル』。原作は1970年代に「少年ジャンプ」に連載され、過去2回アニメ化されています。Tシャツに張りついて“平面ガエル”となってしまったピョン吉と中学生のひろしを中心としたギャグ物語ですが、その舞台といわれているのが石神井公園です。そこで、実写化に敬意を払い石神井公園エリアを散策してみました。

▲駅の構内に展示されていた昭和40年代の駅舎の写真。ひろしシやピョン吉たちの時代の匂いがします。

▲現在の石神井公園駅。駅舎も新しくなりすっかりモダンになりました。

駅前でピョン吉がお出迎えしてくれる?

今回の散策の舞台となる石神井公園周辺は、近年、駅舎も立て替えられ、駅前の再開発も進み、モダンな街に生まれ変わりつつあります。そんな駅の一角に『ど根性ガエル』をモチーフにした観光案内板を発見しました。この案内板は、“アニメの発祥の地”を謳う練馬区が、平成19年度から区内各駅に整備を進めているものだとか。そこにも「石神井在住の吉沢やすみ先生が原作で、アニメに登場する公園は石神井公園をモデルとしている」と記されています。

▲練馬区による観光案内板によると、初めてアニメ化されたのは昭和47年。今から40年前です。

では、街のシンボルでもあり、主人公のひろしとヒロインの京子ちゃんがよくデートをしていた石神井公園へ向かってみましょう。

▲南口の商店街。吉沢先生のサインを飾っている店も多いそうです。

▲「辰巳軒」はライスカレー100人前を注文した二つの店舗のうちのひとつ 。

石神井公園は南口の商店街を抜けて、坂を下ったところにあります。坂の途中には、昭和の文豪・坂口安吾がライスカレー100人前を、当時寄宿していた壇一雄邸に出前をさせたという伝説の定食屋が今も残っています。

▲地元ではボート池と呼ばれる石神井池。原作ではひろしたちが乗っていたのは手漕ぎボートでしたが、今はスワンボートのほうが主流のようです。

▲石神井池の北側一角は都内でも有数の高級住宅街です。

▲ボート池の前の売店には、豊島氏のお殿様とお姫様の顔出し看板があります。

石神井公園は通称ボート池と呼ばれる石神井池と、石神井川の水源とされる三宝寺池の二つの池からなります。三宝寺池の沼沢植物群落は国の天然記念物にも指定されており、最近ではカワセミの飛来することでも有名です。そのため休日となれば、その姿をとらえようとアマチュアカメラマンで賑わいます。

▲洗練された石神井池と違い、三法寺池は自然の姿が色濃く残っています。

▲石神井城址の記念碑。

▲主郭と土塁と空堀の一部が残されているだけですが、見学に訪れるマニアも多いとか。

三法寺池には、平安時代末期から室町時代中期まで、この一帯を支配していた豊嶋氏の居城のひとつ、石神井城がありました。現在は城の中心部、主郭と土塁と空堀の一部が残されています。

ランチは上質な武蔵うどんで舌鼓

石神井池と三法寺池をちょうど分けるように走る井草通りを南へ行くと、「石神井公園ふるさと文化館」があります。ここは、練馬区の歴史や伝統文化、自然などについて体験しながら学ぶことができる博物館です。

▲練馬区の歴史や伝統文化を体験できる「石神井公園ふるさと文化館」。

▲糧うどん(800円)。紫色の麺は紅いも、緑は小松菜などが練り込まれているのだとか。

その施設内にある食事処が「エン座」です。冷たい麺を、四季折々の野菜と肉類が入った温かい汁につけて食べる武蔵野うどんの店として評判の店です。

武蔵野うどんは東京都の多摩地域から埼玉県の西部の武蔵野台地に古くから伝わるうどんです。本来の武蔵野うどんは地粉を使っているため、色はやや茶色がかった太いめんが特徴で、コシがかなり強く、食感はゴツゴツしています。ところがこちらは讃岐うどんのように滑らかでつるつるしており、新しいタイプの武蔵野うどんです。

徳川家光や勝海舟ゆかりの寺院へ

▲石神井図書館の角を右に曲がると、神社仏閣地帯に。

▲旧早稲田通りと井草通りの交差点横にあるキャベツの碑。練馬のキャベツ生産量は東京都の出荷量の約半分を占めるそうです。

腹ごしらえがすんだら、さらに南に足を伸ばして旧早稲田通りを右折します。このあたりは神社仏閣が多く、散策ついでに参拝してみるのもいいでしょう。なかでもオススメなのが三宝寺池の名前の由来にもなった三宝寺。真言宗智山派の寺院で、応永元年(1394年)に下石神井村に創建され、のちに太田道灌が現在の地に移したといわれています。

▲徳川家と縁が深い三宝寺。

▲もと勝海舟の家にあったといわれる長屋門。数々の歴史上の人物たちが潜ったと思うと感慨深い。

徳川三代将軍家光が鷹狩のときに休憩所として使用されたという記録もあり、山門は徳川家ゆかりの門ということで、御成門と呼ばれています。

また、こちらの長屋門は、もと勝海舟邸にあった由緒ある門。成増駅近くの兎月園という遊園地で使っていたそうですが、第二次世界大戦の影響で閉園に追い込まれ、その後、昭和35年に三宝寺に移築されたそうです。都心から離れた場所で、幕末の風雲児の息吹に触れることができるという意外性にビックリです。

練馬産ブルーベリーを使った発泡酒で喉を潤す

散策のシメを飾るために商店街に戻りウロウロしていると、「練馬産ブルーベリーホップ」という興味深いのぼりを掲げる酒屋「伊勢屋鈴木商店」を発見。

▲伊勢屋鈴木商店。店先にはテーブルが置かれており、お酒を購入してその場で飲むことができます。

▲ブルーベリーホップ。ビンもありますが、この日は生。1杯700円。

鮮やかな赤紫色で、ブルーベリーの甘い香りが鼻腔をくすぐります。一口含むとブルーベリーの甘酸っぱさが広がります。フルーツ系ビールは軽いものが多いのですが、ベルギービールのような深い味わいを感じます。ゴクゴクと飲むよりも、味と香りを楽しみながらゆっくり味わいたい逸品です。

店舗のおかみさんいわく「ブルーベリーを原料にしたお酒を作ることで、練馬産のブルーベリーの美味しさをアピールしたかった」のだとか。

そこで、練馬のブルーベリー農園、JA東京あおばブルーベリー研究会などの協力を得て、2年前から同店が製品化した発泡酒なのだとか。製造は長野県の南信州ビールに委託しているそうです。

隣町に遊びに行く気分で歩いてみよう

▲どこか哀愁が漂う夕暮れどきの石神井池。ひろしもピョン吉も同じ風景を見ていたのかも。

石神井公園エリアは、新宿や池袋のような派手さはないし、上野・浅草といった下町情緒もないかもしれませんが、散策してみると意外に見どころがたくさんありました。有名な観光スポットを見て回るのもいいですが、ちょっと隣町に遊びにいく気分で石神井公園まで足を伸ばしてみてはどうでしょうか。ひょっとしたらひろしやピョン吉に出会えるかもよ。

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この記事のプレース
石神井公園
東京都練馬区石神井台一丁目26-1
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この記事を書いたライター
胆石持ちのフリーライター。企業ネタをはじめ健康ネタから街ネタまで幅広くカバー。結婚しないキャラで通してきたが、最近ではすっかり「結婚できない」キャラに変貌。
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