【大阪】囲炉裏のあるカフェスペースでほっと一息、都会の喧騒を忘れる老舗和菓子店

2015/12/07 16:22

創業から150年以上の歴史を持つ「浪芳庵」。囲炉裏のあるカフェスペースを設け、都会の喧騒の中でほっと一息つける時間を、上質でリーズナブルな和菓子とともに届けてくれる。「ちょっとした非日常を体験しにいらしてほしい」という同店の井上社長にお話を伺った。

浪芳庵の井上社長

創業150年以上の歴史を持つ、上質でリーズナブルな和菓子店

−どのような背景からお店を始められたのでしょうか?

当店の創業は、安政五年(1858年)となります。餅屋として、当時船宿や商人宿が数多くあった道頓堀の西、船着き場近くの浪芳橋のたもとに創業いたしました。万延、文久、元治、慶応、明治、大正、昭和、平成へと綿々と繋いで参りました。都会の隠れ家的な場所に位置しながらも、上質な素材をリーズナブルな価格でご提供するようにとの想いから続けて参りました。

餅屋として開業。創業150年以上の歴史を持つ老舗の和菓子店だ

−お店の理念を教えてください

「和を以って貴しと成す」という聖徳太子の言葉を胸に、和は和菓子とし心の和みとし、世の和みとし。貴はご来訪者を貴賓とし自身の貴やかさに務め、世の貴さとし。先人、出会った方、全てに学び、自身の持ち物を継承していくように進むことを、お店として掲げております。

味とパッケージで楽しむお菓子、カフェスペースには囲炉裏も

−歴史のある老舗でいらっしゃいますが、創業当時から変わらないお菓子はありますか?

当店はもともとが餅屋ですので、正月餅、焼きもちや大福など、餅をベースのお菓子は変わらず続けております。創業時の資料が残っているわけではございませんので詳しくは判りかねますが、明治の頃は紅白饅頭を区内の全小学校に納め、皆様の思いでの一端となっていたようです。

−現在人気の和菓子を教えてください

湯浅のたまり醤油と利尻昆布で丹念に煮込んだみたらしのたれを使用し、米粉で出来た「あぶりみたらし」、餅粉を練り込んでその中にたれを入れた「みたらしとろとろ」などが人気です。また、毎年大人気を誇る季節限定品の「苺大福/粒あん・白あん」もお目見えいたします。苺大福が全国的に和菓子と認定されてから久しく、当店ではフルーツ大福に力を注いでおります。みかん、いちじく、柿など旬の素材を、大阪の台所、中央市場より厳選し届け頂き、職人がその素材を丹念に大福へと仕上げてまいります。

「あぶりみたらし」みたらしのたれには、醤油と昆布のうまみがぎゅっと凝縮されている

「みたらしとろとろ」は口いっぱいに広がるみたらしと、お餅のコシが人気の理由

季節限定品「苺大福」左が粒あん、右が白あん

−カフェを併設されているとのことですが、カフェでしか味わえない限定のメニューもあるのでしょうか?

かき氷や、スムージタイプの冷やし飴などもご用意しています。また、石窯で焙煎した香り豊かな珈琲と、お好みのお菓子で楽しんで頂くセットメニューなどをご用意しています。店内のカフェペース、3席10名様程度と小さなキャパですが、店外には囲炉裏端で4、5テーブルがございます。ゆったりというよりは、ほっこりとしてお過ごし頂きたいなと思います。

−販売されている商品のパッケージがユニークですね

和菓子そのものの季節感はもとより、ビジュアルにも訴求をと考えた次第でございます。ただ、あまりパッケージに凝りますとお客様のご負担が多くなることはもちろんよろしくないので、その辺りの兼ね合いが難しく存じます。

−どのようなパッケージなのでしょうか?

樽、わっぱなど曲線のパッケージを使い、優しさを演出しております。どら焼きには、編み籠やプレス箱、通常箱、簡易組み立て箱と、ご要望ご用途、ご予算に合わせ多種揃えてございます。中でもだるまをモチーフとしたプレス箱がやや人気でございます。

樽に詰められたみたらしとろとろ。開ける楽しみも

曲線の柔らかさとお菓子で優しさを届ける

だるまをモチーフとしたプレス箱

要望を察知し、ほっと一息つける時間を提供する

−こちらの本店は、創業当時から変わらないのでしょうか?

本店自体は、平成21年の10月23日にグランドオープンいたしました。工場に直結した店舗として、浪芳庵のすべての商品を扱っています。店内にはカフェも併設いたしまして、温かいもの、出来立てのものをその場で、また、作り手の想いを受けて届くようにと始めました。かしこまらず、ラフすぎず、ゆっくりとした時間をお楽しみ頂ければと思います。

−お店で大切にしていることはなんでしょうか

お客様のご要望お考えをできるだけ察知し、体内時計、リズムに合わせるよう心がけております。御三時には、夏季なら「わらび餅」や「あんみつ」などの涼味菓子などあっさりしたものを、冬季は白餡仕立ての「大福」やこしあんの「かりんとう饅頭」などをおすすめしております。食後は、フルコースのデザート、たっぷり粒あんの「三笠」や少し大きくもっちりした「おはぎ」などを濃茶とともに、団らんのひと時を楽しんで頂けば幸いです。

たっぷり粒あんの「三笠」

冬季には「かりんとう饅頭」

涼味菓子には「わらび餅」を

−訪れた方に、お店でどんな体験をして頂きたいですか?

小さいながらもカフェも併設していることから、都会の喧騒、日々の思いを少し横に置かれ、ほっと一息二息おつき下さればと思います。ちょっとした非日常体感を体験しにいらしてください。

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この記事のプレース
浪芳庵 本店
大阪府大阪市浪速区敷津東1-7-31
詳しい場所を確認する
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