【横浜】和と洋が融合した「横浜焼」の伝統と精神を受け継ぐ窯元直営店

2015/08/17 18:12

創業50周年の歴史ある窯元・横濱増田窯の直営店「代官坂元町アントギャラリー 横濱増田窯本店」。横浜の地ならではの文化から生まれた“横浜焼”を扱っている。「器が代われば、生活も変わる」という窯訓のもと人と食器の出会いを提案する増田朗さんにお話を伺った。

横浜生まれの食器「横浜焼」を身近に感じてほしい

−こちらのお店のコンセプトを教えてください

当店は、横浜焼の伝統と精神を受け継ぐ窯元、横濱増田窯の本店です。横濱増田窯は、今年で創業50周年になる歴史ある窯元です。こちらの店舗は、より多くのお客様に横浜生まれの食器「横浜焼」をもっと身近に感じて頂きたいと、先代のディレクションのもと1991年にオープンいたしました。

−「横浜焼」とはどのようなものなのでしょうか?

横浜港の開港時には、全国の焼き物職人たちが新しい文化との出会いを求め横浜に集結してきました。時代の中で、この港町が持つ独特な個性と従来の日本の陶磁器にはない文化が合わさり“横浜焼”が誕生しました。横浜焼の基本コンセプトは「和と洋の融合」です。これは器のルックスにもあたるデザインと器を作り上げる製作面、両方の融合となります。

横浜焼 横濱南蛮絵図

−融合というと、具体的にはどのような形で反映されているのでしょう?

例えば琳派というシリーズがあるのですが、カップ&ソーサーの洋式のフォルムに和の絵柄が描かれていたり、西洋顔料や日本にはなかった石膏型の技術が使われていたりと、形状、製作面どちらにも“融合”が見られます。過去の写しをするのではなく、常に新しいモノを取り入れ今のライフスタイルに合わせるというのが、横浜焼のスピリットなんです。

横浜焼 琳派

洋式のフォルムに和の絵柄が描かれる「和と洋の融合」

毎日使う食器だからこそ、自分に合ったものと出会いをコーディネート

−店内で扱われているものはすべて横浜焼なのですか?

そうです。数百種類以上ある器のすべてが、横浜焼オリジナル食器です。技術的にも、コスト(手間)的にも他のメーカーさんがやらないことを活かしたデザインや、独特で鮮やかな色彩について、お客さまからご評価頂いております。

独特で鮮やかな色彩が、これだけ多く揃うのはすべてオリジナルであるからだ。

−ご来店されたお客様へのご案内で、大切にされていることはありますか?

お客様を驚かせたいなと思っています。お客様が器を眺めて思わず微笑む瞬間や、何の料理を盛付けようかなどと想像してワクワクすることを、お客様と一緒に楽しむことを大事にしています。商品展示だけではなく、テーブルコーディネートなどの提案をすることもありますが、私たち作り手が使い方を押し付けるのではなく、自由に楽しんでもらうためのご案内をさせて頂き、より食器の楽しさを感じる一助となるよう努めています。

−店頭ではどのような体験をしてほしいとお考えですか?

やはり、食器を手に持って頂き、印刷物では分からない重さや質感、色味などを自ら見て・触れて・感じて頂きたいです。私たちの窯の窯訓である「器が代われば、生活も変わる」という言葉のように、毎日使う食器だからこそ、自分に合った器に出会って頂きたいと思っております。

時代とともに変化を続け、器を通じて感動や刺激を届ける

−どのような方がご来店されていますか?

老若男女、沢山の方からご支持を頂いております。お客様の中には、“食器玄人”の方が多いかもしれません。様々な有名ブランドの食器をお持ちで、何か新しいものを…と探す中で当窯と出会ってくださり、長いお付き合いをして頂いている方も多くいらっしゃいます。

お店の内観

−食器を探されている方へ伝えたいことはありますか?

食器を変えるだけで、料理の味はもちろん食事の楽しみ方が広がったり、食へのこだわりから自身の健康を考えたりすることもあります。人招いて賑やかになったりと、器をきっかけに思いがけない方向に進展することもあります。私たちは、人がまだ目にしたことのない日常の法悦や食卓の快楽を求め続けお届けしていきたい、と考えています。時代の要求に応え、器一つから感動や刺激を伝えられるよう、これからも変わり続けていきたいと思います。

  •  
  •  
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
この記事のプレース
スポンサーリンク