<連載>公園散策20年の公園マイスター直伝!東京公園ガイド-Vol.10-

【東京】新宿から30分!花畑、古民家、アスレチックと魅力満載の国営昭和記念公園Part1

2015/11/03 10:00

昭和記念公園は、立川市と昭島市にまたがる国営公園。一度は訪れたい、国を代表する公園です。広大な敷地は、花火大会や野外ライブの会場とされる他、箱根駅伝の予選会にも利用されています。新宿から電車で30分。とにかく広くて一つひとつの見どころが充実しているため、押さえておきたい人気スポットを中心に、2回に分けて紹介します。
前半の今回は、来園者の多くが訪れる「みんなの原っぱ」へのおすすめルートと「花の丘」周辺の魅力をご案内します。

<昭和記念公園のPoint>
・整備が行き届いていて、トイレも清潔
・ベビーカー無料貸し出し、全売店で紙オムツ販売を実施
・3つのレストランと7つの売店あり
・フットサル、3on3、ディスクゴルフなど多彩なスポーツができる
・サイクリングやバーベキューが楽しめる
・ 農業体験、工作教室、無料ライブなどイベントが充実

300メートルのイチョウ並木

JR青梅線「西立川」駅の改札を出ると、左手に公園のメインゲートの西立川口が見えます。橋で公園と直結していて迷うことがないので、初めての人はここから入るのがいいでしょう。入園料は410円です。

西立川口の他に、都内最大級の規模を誇る「レインボープール」に近い昭島口、「こどもの森」に近い玉川上水口、「花の丘」に近い砂川口、そして水路を挟んだイチョウ並木が絵になる立川口があります。

西立川口を入って目の前に広がっているのが、「水鳥の池」。名前のとおり、たくさんの水鳥が飛来します。左手にボート場があり、手漕ぎボートと足こぎボートの2種類が楽しめます。昭和記念公園らしい、野趣あふれる雰囲気です。ボート場の横には池に面した眺めのいいレストランがあり、外のテーブルで食事をする人たちで賑わっています。

「レイクサイドレストラン」を過ぎ、そのまま「もみじ橋」を渡れば公園の中心部へ行き着きます。でも、300メートルに渡るイチョウのトンネルを楽しみたい人は、もみじ橋の手前で左に曲がって残堀川(ざんぼりがわ)沿いを進み、次に現れる「いちょう橋」を渡りましょう。

「うんどう広場」や「バーベキューガーデン」の横を走るイチョウ並木は、休日は人々の明るく和やかな雰囲気を感じながら歩ける気持ちのいい散策路。平日に訪れれば、葉の落ちる音が聞こえるような静けさが楽しめます。例年11月中旬には葉が色づき、上も下も光り輝く黄金色のトンネルに。

並木道の横には、3on3のコートやフットサルコートなど多彩な運動場があり、それらを眺めながら歩くのも発見があって楽しいですよ。記者が訪れたときには、ボウリングの原型といわれるスポーツ「ローンボウルズ」に興じる人々がいました。

ケヤキの大木が公園のシンボル!「みんなの原っぱ」

イチョウ並木を抜けたら右に折れてひたすら直進。サイクリングコースを見下ろしたりしながら歩くうちに、「渓流レストラン」が見えてきます。その向こうには、園内の中心である「みんなの原っぱ」が広がります。東京ドームが丸々2つ収まる圧巻の広さ。
中央には公園のシンボルツリー、高さ20メートル超のケヤキの木が立っています。原っぱが広いので遠くから見ただけではわかりませんが、近づくと圧倒される大きさです。

原っぱの東端、西端にはそれぞれ花壇があり、季節の花が楽しめます。この日は西側の花壇に、「サンセットイエロー」というレモン色のコスモスが咲いていました。ところどころに混じる濃いピンク色が、淡い色を引き立てます。

原っぱを囲むようにはしる道沿いには、来園者が楽しめるさまざまな施設があります。ここを通って原っぱの南を抜け、「こもれびの里」を目指します。コスモスまつりの期間中ということで、刻み玉ネギをたっぷりのせた「八王子ラーメン」などの周辺グルメ、都内の人気店の味が楽しめる臨時売店も出ていました。

「わんぱくゆうぐ」の遊具はユニバーサルデザイン。スロープ付きのデッキで車いすのまま進入できる複合遊具や、幼児でも遊べる背もたれ付きのブランコなどがいっぱい。たくさんの子どもたちが遊んでいました。

幅の広いすべり台にも人が絶えません。手前にあるカラフルなベンチも可愛い!

園内には品ぞろえ豊富な売店が点在しています。南売店のおすすめは季節のソフトクリーム。園内でもここでしか買えない季節の味が自慢です。春は「チューリップソフトクリーム」(300円)、コスモスまつりの期間中には「コスモスソフトクリーム」(300円)が楽しめます。ほのかに花のような香りがして、なかなか美味!

東側の花壇は準備中の様子。ケヤキの向こうには桜の木が密集して生えています。近隣住民にとって、ここは定番のお花見スポットでもあるのです。

昔の暮らしが息づく古民家、丘の斜面に咲く花

「こもれびの里」は、昭和30年代の武蔵野丘陵の農家暮らしを再現したエリア。田んぼや茶畑の奥には5つの建物があり、このうち狛江市から移築された長屋門、母屋、内蔵は立川市指定有形文化財となっています。

茅葺屋根がずいぶん下の方まであって、間近で細部を観察できます。屋根の下にはたっぷりの薪が保管されていました。

ボランティアの方が火の管理をしていて、囲炉裏に火が入っていることがあります。古民家は月曜(月曜が休日の場合は翌日)定休。

一面の花畑が広がる「花の丘」へ。風に揺れるコスモスに、大勢の人がカメラを向けていました。

畑の中の小道を歩くと、優しい色に包まれて心が浮き立ちます。

歩き疲れた人に嬉しいのが、園内を走るパークトレイン。園内10カ所に停留所があり、そこで乗り降りできます。1回ごとに310円かかりますが、3月~11月は平日のみ、12月~2月は毎日売っている乗り放題510円のチケットを使えばお得です。

散策だけじゃない!見事な盆栽を鑑賞できる日本庭園

池の周りをめぐって楽しむ庭園。池に張り出した休憩棟「清池軒」では、すわってのんびり景色を楽しめます。

窓の向こうには池と橋。池に藻が浮いて鏡のようにとはいきませんでしたが、橋の袂にある格好のいい松が水に映る様子が見えます。520円で抹茶と和菓子が楽しめる「歓楓亭」などの建物もあり、和の雰囲気がたっぷり。

庭園内にある盆栽園は、隠れた名所。小さなスペースですが、素人でも美しさにハッとするような見事な作品がたくさん展示されています。小さな鉢に繊細な職人技がぎゅっと凝縮されていて、いつまでも見ていられそう。

飽きさせない多彩な見どころに大満足!

イチョウ並木に原っぱ、古民家、お花畑、盆栽。広い敷地に、多彩な楽しみがぎっしり。しかも、どれも中身が濃くて、期待を裏切りません。今回まわったエリアの中には、都内最大級のプールや充実のサイクリングコースなど紹介できなかったものもたくさんありますが、ぜひ実際に訪れて確かめてみてください。
Part2では、大人も行くべき!魅力いっぱいの「こどもの森」をご紹介します。

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この記事を書いたライター
フリーライター。1976年生まれ。広告制作会社、新聞社等の勤務を経て独立。飲食店取材や街頭インタビューで都内を駆けまわる一方、休日は愛用の一眼レフを手に山や植物公園に出没。公園巡りを始めて20年余。季節ごとの魅力や楽しみ方を知り尽くした「公園マスター」。東京都内の公園はすべて網羅し、公園ごとのオリジナル料理や飲み物、巨木は必ずチェックしている。旅と自然を愛し、ヨーロッパ諸国の他、アラスカやボルネオへの渡航経験がある。主な執筆ジャンルは食、自然、健康など。
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