【吉祥寺】ヨーロッパの職人が作り上げる靴の快適さを、日本のお客様にも体感してほしい

2015/03/18 13:38

靴は人々の足を守り、健康を支える大切なもの。ぴったりとフィットする快適な靴を見つけるには、まずは足の特徴を知ることが不可欠だ。お客様に心から満足してもらえる靴を提案するために努力を惜しまないヨーロッパ靴のセレクトショップ「オートフィッツ吉祥寺」。当店のスタッフである材津さんにインタビューした。

お客様の足にフィットした靴へのこだわり

−お店のコンセプトを教えて下さい
吉祥寺駅から徒歩5分、井の頭公園のすぐそばにあります。履き心地だけではない、デザインでも納得していただけるヨーロッパのコンフォートシューズを集めたセレクトショップで、足を細かく計測し、お客様の足にぴったりの靴をご提案します。 

ヨーロッパのコンフォートシューズを集めたセレクトショップ

−お店を始めた背景があれば教えてください
屋号は違いますが、先々代の下駄屋から靴にまつわる商売をしていると聞いています。今のオーナーが靴に携わり始めた25年程前に、「今までとは違うやり方で」と、まだ浸透していなかった提案型スタイルに変わっていきました。ファッションの仕事をしていた経験を活かし、足に優しくても格好良いものを店頭に並べたいという考えは、今も引き継がれています。

−来店したお客様に、どのような体験をして頂きたいですか?
「自己申告のサイズが間違っている」「足幅が広いとずっと思っていたけれど本当はそうではない」ということは珍しくありません。まずはご自身の足を知って、足にフィットした靴の快適さを体感していただきたいです。また、修理や手入れを繰り返して長く使っていただけるヨーロッパの靴の良さも感じていただけたらと思います。

ヨーロッパの靴へのこだわり

−お店で取り扱うヨーロッパの靴はどのような点で優れているのでしょうか
自分で履いて、販売していて実感していることは足と靴の一体感の良さです。当店が扱う靴は頑丈で革もしっかりしているので、手で持つと重く感じる事もありますが、実際に履いてみると、とても軽いのです。靴の作りが良くなければこの一体感は出せません。量産型の靴には真似出来ない履き心地です。当店で扱う靴は完全に手作りというわけではないですが、作業行程が多く熟練した職人の手仕事が欠かせません。洗練された型紙のライン、イタリアに代表される上質で風合いのある革、耐久度、履き心地を計算された底材、挙げればきりがありませんが、特に重要なのがラスト(木型)です。土踏まずからかかとにかけての後足部が絞られて作られて一体感が生まれ、見た目の美しさにも繋がります。

足との一体感が良いのが特徴の靴

−ヨーロッパと日本の靴作りでは、どの辺りが異なると思いますか
日本ではまだ自分の本当の足のサイズ、幅を知らず、ゆったりした靴=楽な靴という考えを持っている方が多いです。自分の足幅より広い靴を履き続け、足のバランスが崩れ、靴が合っていないと思い、また更にゆるめて広めの靴を買う。メーカーもこの現状に対して必要な幅の靴ではなく、売れる幅の靴を作るという悪循環に陥りがちです。売れる幅の靴は当店が扱う靴のようにラストに忠実に絞って作るわけではないので、短い時間で沢山作ることが出来ます。大量に作って大量に売る側、そして買う側の意識の違いも、ヨーロッパと日本では大きいように思います。

綿密な足の計測で、最適な提案をお客様に

−具体的に、どうやってお客様の足を計測するのでしょうか?
フットプリントを採り、足裏のバランスや縦横のアーチの状態、負担の強い箇所を確認します。足長と足幅を計測し、歩いている様子やお体のバランス、足の関節の動きはしなやかかどうか、皮膚や爪の状態、温度、むくみ等、何か気になる 点が無いかチェックしていきます。なかなか合う靴が無い、色々なお店に行ったが納得の行く靴に出会えなかった等の理由で当店にいらっしゃる方が多いのですが、どうして合わないのか、どういった靴が合うのか、足にぴったりの靴を提案するために総合的に計測しています。

綿密に足を計測

フットプリント

−計測後は、どのようにお客様へ靴の提案をするのでしょうか?
例えば、一部ですが同じデザインでも横幅が違うものもあります。中敷き等で厚みの微調整や、部分的に当たる場所がある場合は、専用の器具でストレッチをするなど、よりフィット感を高め、不快感を除く作業もします。販売前でもご購入後でも行っていますが、これらの作業で足に無理に「合わせて」いるわけではなく、足を計測し見極め、「合う」靴を提案しています。

様々な道具で調整を行う

細かな微調整を行い、フィット感を高める

お客様のライフスタイルを重視した靴選び

−お店の運営で大切にしているのはどんな事しょうか?
お客様とコミュニケーションを取ることを大切にしています。履き心地だけではなく、目的やご希望、雰囲気やライフスタイルに添っているかなどを考えるようにしています。万が一、ご購入された靴に不具合が出てしまった場合は必ずアフターケアをさせて頂きますし、デザインも皆様に気に入って頂けるようなラインナップを心掛けています。年に数回ヨーロッパへ直接買い付けに行き、トレンドや動向を探り、情報や知識をスタッフで共有して接客に活かしています。

−「履き心地以外に、目的やご希望、雰囲気やライフスタイルに添っているかを考える」とのことですが、具体的なエピソードをお聞かせください
「すぐに必要ではないがいつかの為に」とおしゃれ履きをご希望のお客様に、足を計測すると足裏に大きいタコがありました。お話を聞くと医療関係のお仕事で、市販のナースサンダルを履きかなり歩き回るとのことでした。そのサンダルは緩いけれど周りも同じようだし、タコも昔からなので気にしていなかったそうなのですが、この場合、まずは足に合った負担のかからないサンダルが必要と思い提案したところ、気に入ってご購入いただきました。

また、ご年配のお客様で、歩きやすい靴をとご家族とご来店し、元々足幅の細い方でしたが年齢と共に肉付きが少なくなり、今までの靴が辛くなって出歩く事が少なくなってしまったそうです。お話しを伺うと、お料理が得意で台所に立つ事が多いそうなので、外履きと一緒に室内履きもお勧めしました。足が痩せているとフローリングが響いて辛い方も多いからです。筋力が低下し、足が上がりづらくなるとスリッパでは歩きにくくなることもあります。3本のマジックテープで足を固定出来るサンダルタイプを提案した処、少し驚かれていましたが、後日とても調子が良いと嬉しいご報告を頂きました。

「オートフィッツ吉祥寺」お店外観

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この記事のプレース
オートフィッツ吉祥寺
東京都武蔵野市吉祥寺南町1-17-2
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