オーガニックライフの始め方-Vol.1-

【銀座】“オーガニック”を学ぶ1日料理講座を体験

2015/10/02 16:42

ここ数年でよく耳にするようになった「オーガニック」。地球にも人にもやさしい方法でつくられたオーガニックのアイテムを選ぶ人が増えています。その一方、“オーガニックアイテムを取り入れた生活”と聞くと、「セレブや芸能人だけが実践できるお金がかかる特別なこと」というイメージを持っている人もいるのでは? この連載では、“おいしく、楽しい”をキーワードに、誰にでも実践できる暮らしを豊かにするオーガニックライフのはじめ方を提案していきます。

オーガニックライフ はじめの一歩

オーガニックとは、<有機の>の意味で、通常は農薬や化学肥料を使わず、有機肥料のみによって生産された農作物のこと。化学合成農薬による健康被害などが問題になり、無農薬の野菜を選ぶ人が増えています。

「忙しい人でもすぐに実践できる1日7時間の短期集中講座」は、オーガニックの正しい知識と、オーガニック食材の力を料理に活かすための基礎知識を1日の講習&実技で身につけることができます。 東銀座にある「キレイ料理レストラン&スクールG&V」を貸し切って行われた、ある日の講座を取材しました。

マクロビオティック・キレイ料理教室 G-veggie
東京都大田区東蒲田2-5-11

キレイ料理レストラン&スクールG&V
東京都中央区銀座3-12-19 銀座楽心ビル1階

先生の肌はツヤツヤで若々しい!

講師を務めるのは、アメリカでマクロビオティック(玄米菜食が中心の食事法)を学んだ、はりまや佳子さん(52歳)。「マクロビオティック・キレイ料理教室 G-veggie」代表としてこれまでに1500人もの卒業生を輩出しただけでなく、レシピ本の出版・監修なども行っています。オーガニックと出合ってから、「歳を重ねるごとにどんどん元気になる!」というはりまやさん。そのツヤツヤのお肌は何よりも説得力があります。

1年に摂取している添加物の量は、1人あたりなんと4kg

はじめに学ぶのは、オーガニック食材の基礎知識。オーガニック野菜と一般的な野菜の栽培方法の違い、有機JAS認定について、オーガニック食材の見分け方のポイントを身に着けます。

オーガニック料理で大切なことは3つ。
①主食はオーガニック玄米に
②調味料は“本物”を使う
③オーガニック野菜を選ぶ
農薬使用の白米を食べ、スーパーで一般的に売られている野菜を買い、添加物が入った調味料を使用していると、1年に摂取している添加物の量は、1人あたりなんと4kgにも及ぶのだそうです。ちょっと驚きの量!

「毎日口にするものだからこそ、“本物”を選ぶ目を持ち、余計なものをからだに入れないようにしたいですね」と、はりまやさん。オーガニック食材を手に取りながら講義が進みます。

「1kg100円で売っている精製塩には、からだに必要なミネラル成分が入っていません。塩は海水を煮詰めた海水塩を選びましょう」。「醤油や味噌などの発酵調味料は、ラベルの原料をチェック。化学調味料や添加物不使用のものを」。
「安いものは大量生産で、化学調味や農薬が使われている」「オーガニック食材は、オーガニック食材は、丁寧に時間と手間をかけて作られているから高いのは当たり前」などの話に、受講者からは驚きの声が上がっていました。教わらないと知らない事が沢山あるものですね

炊飯器と圧力鍋で炊いた玄米、どちらがおいしい? 

午後はエプロンを身につけ、オーガニック料理を家庭で取り入れるための旬の食材・季節の料理法、味つけのコツ、献立のつくり方などを実習形式で学びます。まずは、炊飯器と圧力鍋で炊いた玄米を食べ比べ。炊飯器の方はパサパサなのに、圧力鍋で炊いた玄米はふっくらモチモチ! 美味しいかまどで炊いたごはんの味に近づけるには、火力で食材の味を芯から引き出すガスがおすすめ。電気調理器や電子レンジは食材の細胞を壊してしまうのだとか。これは知りませんでした。

お湯は電気ポットよりガスがまろやか

お湯を沸かすのも、電気ポットよりガスで沸かした方が塩素が十分に抜け、まろやかな舌触りに。味が変わるだけでなく、ガスの炎で沸騰させたお湯は、からだの中からポカポカに温めてくれます。自分の舌で味の違いを実感すると、ひと手間かけても丁寧につくりたいという気持ちになるから不思議。蒸し器や土鍋など、昔ながらの天然素材でつくられた調理器具もさらに食材を味わい深くしてくれるそうです。これはわかる気がしますね。

自然と調和する切り方「玉ねぎの回し切り」

続いて包丁を握り、「玉ねぎの回し切り」をはじめとする、野菜の繊維に逆らわない切り方を体験。普通の料理では教わることのない一風変わった切り方ですが、野菜が本来持っている力を引き出す、理に適った方法なのだそう。
知らなかった調理方法や旬の食材の話など、マクロビオティックの知識も織り交ぜて、料理講座はとても充実しています。

材料に塩を加えて数分置くと、あっという間にプレスサラダのできあがり。「こんなにカンタンでいいの?」と驚いてしまいますが、旬のオーガニック野菜と本物の調味料があれば、シンプルな味つけや調理法でも十分に味わい深いのです。時短料理のレパートリーが増えました。
座学の合間にはレストランのパティシエから、発酵食品・甘酒を使ったラズベリーのパンナコッタのサービスも! 

キッチンからオーガニック農家を応援しよう

はじめにも述べたように、近年日本でも食の安全にこだわる消費者が増え、オーガニックのニーズも高まっています。しかし、オーガニック食品の生産量はヨーロッパや欧米に比べるとまだまだ少ないのだそう。
「日本全体の農家のうち、一般農家(化学合成農薬使用)が99.53%に対し、オーガニック農家(化学合成農薬不使用)は、たったの0.47%のみ。海外ではオーガニック野菜を買うことが環境保護になり、未来の地球への投資になると理解されていますが、日本ではまだまだ消費者の理解が足りていません。いびつな形や虫食いを敬遠し、安さを優先する私たちの意識改革が必要です。オーガニックを生活に取り入れることは、自分の健康のためだけでなく、オーガニック農家を、キッチンから支え環境を守ることで未来の応援につながるのです」(はりまやさん)
農家さんはじめ、生産者の方々が手間をかけて作るため、オーガニック食品は確かに割高ですが、流通や市場の話を聞き、それも納得することができます。
これまでもなんとなく「農薬を使っていない方がいいよね」と選択をしてきましたが、オーガニックは体に良いだけでなく、農業全体や自然環境のためにも大切な事なのですね。

最後に選択問題とレポート記述式のテストを受け、1日講座は終了。
会場では、講座内で紹介した味と素材に折り紙付きのオーガニック食材のほか、オーガニックコットン(無農薬で育てた綿花でつくられた無漂白の綿)の下着やオーガニックコスメなど、いろいろな商品が販売されています。

できることから無理なくはじめるオーガニックライフ

「オーガニック食材を買う以外にも、ファーマーズマーケットで買い物をする、地産地消のオーガニックカフェを利用するなども農家さんへの応援になりますよ」という、はりまやさん。確かに、農家さんとのつながりは、食材や料理の楽しみ方も変わって、心を豊かにしてくれそうです。食は、これから先も毎日積み重ねていく習慣。食や生活への意識が変わる、濃密な1日でした。
「オーガニックに興味はあるけど、よく分からない」という方は、少しだけ時間を作って、入門講座を受けてみるのはいかがですか。オーガニックの講座を通して世界が広がるかもしれませんよ。

オーガニック料理ソムリエ認定講座

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この記事を書いたライター
1983年の早生まれ。食・女性の健康・オーガニックをテーマに活動中のフリーライター&編集者。自然療法専門誌の編集部でアロマ、こすめ、占いなどの取材を通じてからだにとい習慣を取り入れるようになる。冷えとり健康法、マクロビオティック歴4年。出没地は表参道、中野、池袋、出身地でもある川越。趣味はプロ野球観戦のために全国の野球場を旅すること。
<連載> オーガニックライフのはじめ方
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