<連載>公園散策20年の公園マイスター直伝!東京公園ガイド-Vol.4-

【東京】都内最大級のドッグランにのんびり森林浴!意外な顔を持つ都立代々木公園

2015/09/22 10:00

JR「原宿」駅から徒歩3分の場所にあり、野外ライブやフリーマーケット、ビールフェスタなどのイベントが毎週のように行われる代々木公園。音楽やダンスの練習に励む若者が多いことでも知られています。しかし有名な一方で、「イベントには行ったことあるけど公園の見どころは知らない」「奥まで行ったことはない」という人も多いように思います。そんな人でも散策を満喫できるよう、基本的な情報を中心にご案内します。

陸軍練兵場時代から残る、閲兵式の松

代々木公園は、道路を挟んで北が森林公園、南が競技場や野外ステージのある広場になっています。今回は北側の森林公園をメインに紹介します。

原宿門を入るとすぐに売店があります。牛丼やカレーライスもあるので、小腹が減っても大丈夫!ちなみに、園内の売店にはバトミントンセットの他、フリスビー、ボール、シャボン玉などのレジャーグッズも揃っています。
道は売店前で二手に分かれます。原宿門を背にして正面のバラ園につながる道と、右手の「三本きのこの休憩舎」に向かう道。今日は右手の道を行き、外せない見どころ「閲兵式の松」を目指します。


 
あちこちで楽器の演奏をする人の姿が見られます。木立の中でバイオリンの練習をしている人も。住宅地では思うように音を出せませんから、楽器を勉強する人にとって公園は格好の練習場所に違いありません。特にここには、仲間がいっぱいいます。

ベンチにすわった仲むつまじい家族に、温かい気持ちになります。森の中にひっそりたたずむ「しあわせの像」。
添えられた説明書きによると、1971年、放送事業の発展に貢献した功労者を称えるために建てられたもの。「放送は人々に幸せをもたらす」との考えからこのような像になりました。

バードサンクチュアリの手前辺りに、立派なクロマツが見えてきました。うねった幹と大きな翼を広げたような枝ぶりが見事です。この地がまだ陸軍の練兵場だった頃、傍らに天皇陛下を迎えて閲兵式が行われたことから、「閲兵式の松」と呼ばれています。

かつての軍用地も、今は市民の憩いの場。天皇陛下が立たれたという松の横では、女性たちが車座になってピクニックを楽しんでいました。

公園の中心に位置する、人々が憩う噴水池

見事なクロマツの次に現れるのは、可愛らしい屋根付きベンチ。屋根の形がキノコみたいですよね。その名も「三本きのこの休憩舎」。

生い茂る木々の緑の中を歩いていると、鮮やかなピンク色が目に飛び込んできました。見頃を迎えたサルスベリです。迷わず道を曲がって、心ゆくまで眺めます。夏の終わりを告げる花の下には、お弁当を広げている人たちもいました。

公園の中心部にある噴水池にやって来ました。

うっそうとした木々の緑を映す水辺。敷地の3分の1を樹木が覆っているというだけあって、本当に木がたくさん!

森の中に、バドミントンに興じる若者たちを見つけました。2人がビニールひもの両端を持って、即席のネットにしています。代々木公園にはアスレチックのような遊具は何もありませんが、自由な発想があればどこでも楽しめるものですね。

約30種類のバラが楽しめるバラ園。つるバラを這わせるための棚や柱がたくさんあります。訪れたのは9月の初旬ですが、早くも秋バラが咲き始めていました。

原宿門から渋谷門へ続く道にあるアーチも、バラを絡ませるためのもの。春と秋には花の門となって、原宿門から入ってきた人々を出迎えます。

都内最大級の広さを誇る、森の中のドッグラン

桜並木を抜けて雑木林の中を歩いていると、サイクリングコースを若者たちが走り抜けていきます。2人乗り自転車に乗っている人の姿もありました! 代々木公園には中央広場の片側にサイクリングコースがあり、1時間210円で自転車の貸し出しを行っています。
補助輪付き自転車やペダルなしの練習用自転車もあり、子どもの自転車の練習に最適です。練習用コースも整備され、無料でヘルメットも貸し出しています。

原宿門の反対側にある出入口、参宮橋門まで来ました。駐車場やドッグラン、サイクリングコースを利用する人はここが近くて便利です。

坂をのぼり切った左手には売店。ドッグランの近くにあるため、ペット用ティッシュや犬用ジャーキーなども置いています。

ドッグランは中央広場の一角にあり、囲いの中にはさまざまな種類の犬がいます。毛並みが良く、よく手入れされた犬ばかり。見たところ小型犬が多いようです。中にはベンチが備え付けられているので、飼い主はすわって犬を見守ることもできます。

嬉しそうに駆けまわる犬たち。幸せそうです!(※無料ですが、利用するには事前に登録が必要です。)

こらこら、危ないぞ~! 小さな子もワンコに夢中です。

ジョギングしている人たちとすれ違いながら、私はのんびり歩いて帰途につきます。

森の中のレジャーは家族連れにもおすすめ!

ちょっと歩き疲れましたが、なにか心地よい疲れ。歩いている間ずっと、森林浴をしていたからかもしれません。木々がうっそうと生い茂っていて、爽やかな息吹きが体の中にまで入ってくるようでした。
イベント会場としてだけでなく、家族連れで安心して過ごせる遊び場、日頃の疲れを癒すくつろぎの場としても貴重な場所。原宿駅からすぐなので、気軽に立ち寄れますね。

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この記事のプレース
代々木公園
東京都渋谷区代々木神園町
詳しい場所を確認する
この記事を書いたライター
フリーライター。1976年生まれ。広告制作会社、新聞社等の勤務を経て独立。飲食店取材や街頭インタビューで都内を駆けまわる一方、休日は愛用の一眼レフを手に山や植物公園に出没。公園巡りを始めて20年余。季節ごとの魅力や楽しみ方を知り尽くした「公園マスター」。東京都内の公園はすべて網羅し、公園ごとのオリジナル料理や飲み物、巨木は必ずチェックしている。旅と自然を愛し、ヨーロッパ諸国の他、アラスカやボルネオへの渡航経験がある。主な執筆ジャンルは食、自然、健康など。
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